学校給食


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編集部だより
著者からのメッセージ

 小学校・中学校の学校給食は,学校給食法によって「教育」と位置づけられています.しかし,ここにきて,学校給食は「母親の手抜きだ」とか,「単なる子どもの昼ごはんだ」として,コスト削減の対象にしようとしている自治体が数多くあります.

 調理は教育とは関係ないと,民間委託したり,調理員をパート化したりする傾向も強まっています.調理場を自校方式からセンター方式に統合し,大規模化する流れもあります.
 「食の危機」「食育の大切さ」から学校給食の教育力に期待が持たれる一方で,学校給食に対するコスト削減=合理化は止まりません.
 コスト削減の結果,これまで以上に加工食品,輸入食品に頼ることになった学校給食も少なくありません.食の安全をゆるがす事件や事故が起きるたびに,学校給食の現場は混乱しています.それでも,地場産,有機野菜などにこだわり,手作りを基本とした学校給食を充実させている学校や自治体もあります.

 2009年4月より,改定学校給食法が施行されます.改定では「食育」が重視され,学校給食を教科の中でも「生きた教材」として活用することや,地場産食材を使い生産者と交流することなどが求められています.栄養教諭制度もはじまっており,学校給食にはこれまで以上に大切な役割があります.
 本書では,学校給食のしくみ,食育とのかかわり,課題などをまとめるとともに,各地の先進的な事例を紹介しています.学校給食がよりよく,子どもたちのための「生きた教材」になるよう,考える材料にしていただければ幸いです.


著者プロフィール

牧下圭貴(まきした・けいき)
1965年熊本県生まれ.広島大学総合科学部卒.有機農産物宅配組織勤務を経て,NGO「農と食の環境フォーラム」代表.学校給食ニュース編集責任者,提携米研究会事務局長,里地ネットワーク主任研究員.「ひとりひとりの食べものの自給を広げる」「農業・食・環境についての情報ネットワークづくり」をテーマとして,地域づくり,環境問題,農業,食糧問題に生活者の視点から取り組んでいる.著書に『いま,日本の米に何が起きているのか』(共著,岩波ブックレット),『エコシティー みなまたの歩き方』(里地ネットワーク編著,合同出版).

学校給食ニュース http://gakkyu-news.net/jp/
発行:学校給食全国集会実行委員会
事務局:全国学校給食を考える会
ウェブサイトおよび定期刊行物で,学校給食のさまざまな問題についての情報提供をおこなっています.


目次

はじめに
1 学校給食,基本のしくみ
 コラム1 PFI による学校給食運営
2 「食育」で何が変わるのか
 コラム2 アレルギーと学校給食
3 「生きた教材」への挑戦
 コラム3 残食と廃棄物,新たな取り組み
4 学校給食の課題と未来
 コラム4 学校給食の食器




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