岩波講座 日本歴史 全22巻


全巻構成
編集にあたって/推薦のことば


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学界の総力を結集し,日本史の大きな流れを描き出す [編集委員]大津透・桜井英治・藤井讓治・吉田裕・李成市 創業百年記念出版 岩波講座 日本歴史 全22巻
A5判・上製函入・320頁

■ 刊行の言葉

 21世紀を迎えてすでに十年余,世界のボーダーレス化はますます進み,国際情勢の激動のただなかに日本はあります.一方,2011年の東日本大震災とそれに続く福島原発事故は,日本社会のあり方を問い直す大きな契機となりました.私たちの住む日本という国,そしてその社会や文化はどのようにして築かれてきたのか,またそれは,アジアそして世界の歴史のなかにどのように位置づけられるのか――今こそ歴史的な考察が求められている時といえるでしょう.
 近年,日本史学は方法論,個別の実証研究の双方において大きな進歩をとげました.しかし研究が精密化する一方で,その細分化も進み,歴史の大きな流れを描くことが困難な状況にあるともいえます.小社にとって戦後四回めの日本歴史講座となる『岩波講座 日本歴史』は,政治体制を中心に,それを支えた経済・社会構造やさらに宗教・文化などについて,これまでの蓄積を踏まえた広範なテーマを設定し,新しい日本史像を描き出すことを目ざしています.編集委員を中心に第一線で活躍する研究者二百余名の協力を得て,三年余にわたる準備を続けてきました.
 混迷する時代のなか,進むべき道をきりひらくための手がかりは,「歴史を問う」営みのなかにしかないと私たちは考えます.『岩波講座 日本歴史』がその一助となることを願ってやみません.
2013年8月
岩波書店


本講座は予約出版です.予約お申し込みは締め切らせていただきました.


第1回・第1巻 11月19日発売
定価3360円(本体3200円)

第2回・第6巻 12月19日発売
本体3200円

第3回・第10巻 2014年1月21日発売
本体3200円

第4回・第15巻 2月19日発売
本体3200円


混迷する時代のなか,未来をきりひらくために


『岩波講座 日本通史』の刊行(1993-1996)以後の研究の成果・到達点を提示するとともに,日本の歴史の大きな流れを描き出す.


全巻を通して日本史をアジアの歴史のなかに位置づける.


国民国家論や総力戦論などの研究の進展をふまえ,従来分けられていた「近代」と「現代」を「近現代」という一つの時代として把握し,現代の意味を問い直す.


〈時代別〉の巻に加え,「地域論」「史料論」「歴史学の現在」という〈テーマ〉巻を設ける.

「地域論」では,日本を列島外部の領域へとつなぐ地域,列島内部の多様なあり方をひらく地域など,様々な角度から地域をとらえ直し,日本歴史の可能性を提示する.

「史料論」では,古代から現代に至る様々な史料研究について総括すると同時に,アーカイブズ制度,歴史展示,災害時の史料保全・復旧,オーラル・ヒストリーなどの新しい問題もとりあげる.

「歴史学の現在」では,現代歴史学がどのような研究史の変遷の上に成り立っているのか,また現在の研究がどのような問題に直面しているのかを,具体的な課題(ジェンダー研究,東アジア世界論など)に即しながら論じる.





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