岩波講座 政治哲学 第1巻
主権と自由
マキァヴェッリ、ボダン、ホッブズ、ロックなど、一六─一八世紀の主権と自由をめぐる熾烈な論争を概観。
16世紀に登場した主権概念により、政治・国家の性格は大きく変わった。しかし、伝統的な国家観や秩序観は消えたわけではなく、変容しながら主権論に対抗し続けた。主権論の位置づけの再検討は、近代的自由の概念の再検討を迫る。マキァヴェッリ、ルター、サラマンカ学派、ボダン、ホッブズ、ロックなど、16─18世紀の主権と自由をめぐる熾烈な論争を概観する。