「イラク戦争」

検証と展望

9.11事件,アフガン戦争を経て「イラク後」へ.世界はいかなる変貌を遂げるのか.具体的な指針を示す.

「イラク戦争」
著者 寺島 実郎 , 小杉 泰 , 藤原 帰一
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
刊行日 2003/07/04
ISBN 9784000221306
Cコード 0030
体裁 A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 352頁
在庫 品切れ
9.11事件,アフガン戦争を経て「イラク後」へ.世界はどのような変貌を遂げるのか,国際社会はいかなる構想のもとに新しい世界に向き合っていくべきか,朝鮮半島情勢の深刻化に日本はいかに対処すべきか.-複雑かつ予測困難な問題に,内外の40名余の研究者・ジャーナリストが一定の筋道を与え,具体的な指針を示す.

■編者からのメッセージ


総合討論での発言より

「世界はアメリカの一極支配という構図に向かいつつあるかのように見えます.確かに,軍事的には一極かもしれないが,経済的にはアメリカのコントロールを超えた「多極化」という構図が見えてきている.世界はアメリカにとって思うに任せぬ状況にある」
(寺島実郎氏)
「アメリカの占領政策は民主化を錦の御旗にしていながら,安定した政権もつくらなければいけないわけで,民主主義は最優先事項ではない.下からの圧力としては民主化へ向かってものすごい勢いがあって,同時に統治の仕組みがこわれていますから,いまは非常に混沌とした状況になっている.」
(小杉 泰氏)
「ブッシュのアメリカは,やはり強い.でも,アメリカのパワーによる秩序維持に期待すべきだという議論には,私は賛成できない.それは事実に反しているというのが私の判断です.いま起っているのは,秩序の形成ではなくて,秩序の崩壊だからです.」
(藤原帰一氏)

書評情報

ジャーナリスト547号 2003年10月25日号
週刊読書人 2003年9月19日号
朝日新聞(朝刊) 2003年9月14日
東京新聞(朝刊) 2003年8月10日
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