五・七・五

句宴四十年

入船亭扇橋・永六輔・大西信行・小沢昭一・桂米朝・加藤武・柳家小三治・矢野誠一.その句会の魅力とは.

五・七・五
著者 東京やなぎ句会
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
刊行日 2009/07/17
ISBN 9784000228909
Cコード 0095
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 268頁
在庫 品切れ
入船亭扇橋を宗匠に,永六輔・大西信行・小沢昭一・桂米朝・加藤武・柳家小三治・矢野誠一.多士済々の面々は毎月17日に句会を開催.俳句とは関係ない話題で盛り上がり,喧々囂々,爆笑また爆笑,宴のような賑やかさである.40周年を機に,俳句の魅力,句友との絆を洒脱なエッセイに綴る.自選30句も収録.


■著者からのメッセージ
 お蔭さまで,この一月で,東京やなぎ句会は四十周年をむかえることが出来ました.
 まさか,こんなに長く続くとは思っておりませんでしたが,これもみなさまのお蔭と心より御礼申し上げます.
 初めは初心者ばかりでしたから,季語ってなんだ,歳時記ってなんだ,というようなところから始めました.それでも,四十年間毎月句作を続けていると,どうにか形になるもんですね.
 忙しいメンバーが,他の何よりも句会を最優先して,毎月十七日に集まります.
 日常の他愛もないことから政治の話まで,ああだ,こうだと大声で喋りつつ,歳時記片手に句をひねる――風流とは程遠い喧しい句会ではありますが,このひと時がとても心地よく感じられます.
 四十周年を記念して,このような本を出させていただく運びとなりました.
 一同,思いをこめて書きましたので,お読みいただければ幸いに存じます.
(「口上」より)
東京やなぎ句会 宗匠 入船亭扇橋
口上 東京やなぎ句会 宗匠 船亭扇橋

第一章 俳句の愉しみ
 東京やなぎ句会 四十年の愉しみ 入船亭扇橋
 東京やなぎ句会をひと言でいうと 永 六輔
 四十年前に 大西信行
 俳句と私 小沢昭一
 四十周年,短いような長いような 桂 米朝
 四十周年に想う 加藤 武
 俳句を選ぶのは難しい 柳家小三治
 嘘ばっかり 矢野誠一
 特別寄稿 祝・東京やなぎ句会四十周年
 東京やなぎ句会に招かれて 稲畑汀子
 たおやかにしたたかに 大牧 広
 愉快 金子兜太
 絶景「東京やなぎ句会」 黒田杏子
 記憶力テスト 鷹羽狩行
 メイド・イン・やなぎ句会 中原道夫
 東京やなぎ句会「四十周年に寄せて」 黛 まどか
 扇橋師匠と秋櫻子 水原春郎

第二章 自選三十句
 入船亭扇橋 (光石)
 永 六輔 (六丁目)
 大西信行 (獏十)
 小沢昭一 (変哲)
 桂 米朝 (八十八)
 加藤 武 (阿吽)
 柳家小三治 (土茶)
 矢野誠一 (徳三郎)

第三章 逝きし句友に寄せて
 友を偲ぶ 入船亭扇橋
 忘れられない友の想い出 永 六輔
 神吉さん三田さん江國さん,そして永井さん 大西信行
 永らへて逝きし句友を忍ぶ草 小沢昭一
 逝ける友に寄せて 加藤 武
 逝きし友のこと 柳家小三治
 私の好きな句,四人の 矢野誠一

第四章 四十周年記念句会
 四十周年記念句会
 〈手記〉 書記から見た東京やなぎ句会 山下かおる

第五章 東京やなぎ句会四十年の歩み 1969~2009
 四十年の句会記録
 三十周年「やなぎ句会」のちょっといい思い出話
入船亭扇橋
俳号・光石 1931年東京生まれ.落語家.

永 六輔
俳号・六丁目 1933年東京生まれ.作家,放送タレント.

大西信行
俳号・獏十 1929年東京生まれ.劇作家,演出家,脚本家.

小沢昭一
俳号・変哲 1929年東京生まれ.俳優.

桂 米朝
俳号・八十八 1925年旧満州大連生まれ.落語家.

加藤 武
俳号・阿吽 1929年東京生まれ.俳優.

柳家小三治
俳号・土茶 1939年東京生まれ.落語家.

矢野誠一
俳号・徳三郎 1935年東京生まれ.作家,評論家.

書評情報

東京新聞(夕刊) 2010年2月6日
愛媛新聞 2009年10月11日
東京新聞(朝刊) 2009年9月13日
日本経済新聞(夕刊) 2009年9月5日
中国新聞(朝刊) 2009年8月16日
朝日新聞(朝刊) 2009年8月9日
毎日新聞(朝刊)〔東京〕 2009年7月25日
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