| わたしの記憶が確かなら,このアイディア――作家や音楽家やその他の芸術家たちの「晩年の作品」「晩年のスタイル」「アドルノと晩年性」などなど――は1980年代の終わり頃にエドワードとわたしの会話の一部となっていました.その頃,彼はこの現象に興味をもちはじめ,関連文献をむさぼるように読んでいました.この問題について彼は友人や同僚たちと話し合い,音楽や文学に関する文章の多くで,晩年の作品を取り上げはじめたのです.特定の作家や作曲家の晩年の作品に的を絞ったエッセイすら書いています.彼はまた「晩年のスタイル」と題した一連の講演をはじめます.最初はコロンビア大学で.つぎにはいろいろなところで.そして1990年代のはじめにはこの題材を扱うクラスをもったのです.そしていよいよ本を書くことを決め,契約の準備をしたのです. |