ぼくの植え方

日本に育てられて

写真家であり,ガーデナーでもあるエドさんが,日本で人生を耕してきた自伝的エッセイ

ぼくの植え方
著者 エドワード・レビンソン
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
刊行日 2011/03/25
ISBN 9784000247757
Cコード 0095
体裁 四六 ・ 上製 ・ 236頁
在庫 品切れ
癒しにあふれる作品で知られる,写真家のエドさん.ガーデナーでもある彼は,自分を根付かすことのできる土地を求めて世界を放浪し,福岡正信の『わら一本の革命』に感銘し日本へやってきた.以来30年,さまざまな出会いやエッセイスト鶴田静との結婚を経て,いま大地と共生する人生を千葉の鴨川で花開かせようとしている.


■著者からのメッセージ
 本書を書くことも,やはり旅だった.前に進み続けていながら人生を振り返ってみることは,ちょっとしたタイムトラベルだった.自分の過去を見詰めることはノスタルジックになるが,それ以上に自分を成長させる体験でもあった.読者にとって,各章のエッセイが,やがて実を付ける植物の芽を出すための,思考の種になることを希望している.
――本文より


■編集部からのメッセージ
 前著『エドさんのピンホール写真教室』の癒しにあふれる作品で知られる写真家のエドさんが,日本で耕してきた自分自身の半生を,そのユーモアと詩的な抒情を含んだ非凡な筆力で綴った自伝的エッセイです.趣味のガーデナーでもある彼は自分を植えられる土地を求めて世界を放浪し,福岡正信の『わら一本の革命』に感銘し日本へやってきました.そこから30年,さまざまな出会いやエッセイスト鶴田静さんとの結婚を経て,房総半島で探し求めていた大地と共生する人生を花開かせようとしています.
エドの作付け年表
プロローグ――路上を再び

第1章 一本のわら
朝の瞑想
良いわらを選ぶ
ジャガイモの植え付け

第2章 放浪する種
旅人のレッスン
無垢の喪失
「ブラザー」と名付けたクリスマスツリー

第3章 見知らぬ土地での芽生え
シズカの花,紫陽花
都会で生き残
ミズ義理人情を車に乗せる
光に輝く微笑み

第4章 肥沃な土地
お風呂の時間
今ここにある
不必要なもの
自然と人間の架け橋

第5章 丘で迎えた収穫期
蜜柑の実る木
田んぼの人情
かごの鳥を放す
狸と宇宙の中心
適所に適時で

エピローグ――無垢な植物
あとがき

エドワード・レビンソン
1953年12月,アメリカ・バージニア州生まれ.写真家.バージニア州立コモンウェルス大学で写真を勉強する.1979年より日本に居住.展覧会活動の他,写真ワークショップ講師,新聞,雑誌に写真と記事を寄稿.PINHOLE RESOURCE協会,日本針穴写真協会,ピンホール写真芸術学会,日本写真協会会員.著書に『エドさんのピンホール写真教室――スローライフな写真術』(岩波書店),『タイムスケープス・ジャパン――針穴で撮る日本の原風景』(日本カメラ社),共著(写真)に『はじめての自然菜園』(岩波書店),『二人で建てた家――「田園に暮す」それから』(文春文庫plus),『ベジタリアンのいきいきクッキング』(NHK出版),『庭の恵みを楽しむ料理』(朝日新聞出版)等多数.写真作品所蔵:Graham Nash/Nash Editions,Pin-hole Resource,Chesapeake Capital Corporation,Mariners' Museum,国立クラクフ美術館日本芸術・技術センター(ポーランド),ハンガリー写真美術館,ギャラリー繭,ごらくギャラリー等.http://www.edophoto.com/

書評情報

日本カメラ 2011年7月号
東京新聞(朝刊) 2011年6月5日
アサヒカメラ 2011年6月号
朝日新聞(朝刊) 2011年5月1日
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