桂米朝句集

桂米朝師匠は俳句を嗜むことでも知られ,俳号は八十八(やそはち).米寿に先駆け刊行する初の全句集.(解説=権藤芳一)

桂米朝句集
著者 桂 米朝
ジャンル 書籍 > 単行本 > 創作作品(小説・詩・戯曲)
刊行日 2011/07/21
ISBN 9784000258111
Cコード 0092
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 148頁
定価 2,090円
在庫 在庫あり
落語界ではただ一人,文化勲章の栄誉に輝く桂米朝師匠は,俳句を嗜むことでも知られる.東京やなぎ句会発足時からのメンバーでもあり,俳号は「米」にちなみ八十八(やそはち).その作風は,高座同様,粋で端正な味わいがある.本書は,米寿に先駆け刊行する初めての全句集.俳句にまつわる随筆,色紙も交えた愛蔵版である.(解説=権藤芳一)


■著者からのメッセージ
 このたび,私の句集をまとめさせていただくこととなりました。米寿に先駆けての上梓,まことに有難いことと心より感謝しております.
 東京やなぎ句会で詠んだものを中心に集めてみたところ,およそ二百にも上るそうで,自分でも驚いています.
 中には「あれ,こんな句作ったかな」というものや,また「我ながら,ええ句やな」と思えるような句もございます.
 句作を習うたこともない素人ゆえ,駄句もまたご愛嬌と思し召し,ご笑覧いただければ幸いに存じます.
――「あとがき」より


■編集部からのメッセージ
 落語家としてはただ一人,文化勲章の栄誉に輝く桂米朝師匠.落語界において当代一の名人であるばかりか,落語研究・評論でも多大な業績を残され,著書も多数刊行されています.
 多芸多才な米朝師匠は,俳句を嗜むことでも知られています.ご存知・東京やなぎ句会発足時からのメンバーで,俳号は「米」の字にちなみ八十八やそはちを名乗っておられます.
 米寿を迎えるにあたって,初めての句集『桂米朝句集』を刊行いたしました.本書には,東京やなぎ句会で詠まれたものを中心に,約二百句を収録.名作として名高い「春の雪誰かに電話したくなり」「打上げを見て帰りきて庭花火」から,遊び心たっぷりのバレ句まで,米朝俳句の様ざまな表情をお楽しみいただけます.
 東京やなぎ句会宗匠・入船亭扇橋師匠による序文,権藤芳一先生による解説も味わい深く,お読みいただければ,米朝俳句の理解が深まることでしょう.その他,米朝師匠による俳句にまつわる随筆,毛筆色紙図版も合わせて収め,金箔押しの題字も美しい美麗装丁で仕上げました.
 米朝ファン必読の愛蔵版.ぜひ,皆さまの書架にお備えください.
編集部 中嶋裕子
序文 色気と品性と  入船亭扇橋
俳句
色紙
随筆
解説 米朝さんの俳句  権藤芳一
あとがき  桂 米朝
桂 米朝(かつら べいちょう)
大正14年(1925)年大連生まれ.落語家,重要無形文化財保持者(人間国宝),文化功労者,文化勲章受章.昭和18(1943)年,作家の正岡容に師事.昭和22(1947)年,四代目桂米團治に入門,三代目桂米朝を名のる.六代目笑福亭松鶴らと共に戦後の上方落語復興に尽力した.『米朝落語全集』全7巻(創元社),『上方落語ノート』1~4集(青蛙房),『落語と私』(ポプラ社),『桂米朝集成』全4巻,『桂米朝座談』1・2,『完本 正岡容寄席随筆』(共編),『四世桂米團治寄席随筆』(編)(以上,岩波書店)など著書多数.

書評情報

北海道新聞(朝刊) 2011年9月18日
読売新聞(朝刊) 2011年8月16日
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