世界史史料 1

古代のオリエントと地中海世界

はるか紀元前から統一国家を形づくり,豊かな文明を擁してきた地域の歴史を,多様な史料でたどる.

古代のオリエントと地中海世界
著者 歴史学研究会
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ 世界史史料
刊行日 2012/07/27
ISBN 9784000263795
Cコード 1022
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 390頁
在庫 品切れ
メソポタミア,エジプト,ギリシア,ローマを中心に,紀元前から統一国家を形づくり,建築,美術,工芸,演劇などにも豊かな成果を見せた文明を擁するオリエント,地中海世界.印章や儀礼大杯に配された楔形文字,神殿や石棺に刻まれた銘文,パピルス文書,『法典』『年代記』「天文日誌」など多様な史料で,地域の古代をたどる.索引付.

■編集にあたって

1990年代にソ連邦の消滅という「大変動」が生じ,20世紀を左右する要因のひとつだった社会主義をどう見るかに拘わらず,多くの人はそれまでの世界観の修正をせまられた.しかも,戦争の世紀だった20世紀よりもましな世紀への期待も,21世紀の開幕とともに裏切られて今日に至っている.そうした状況の中で希望を紡ぐには,歴史を,なかんずく世界史を確実な史料に基づいて改めて見直すことが役立つであろう.
 日本における世界史構想の試みは,第2次世界大戦後,まず歴史教育の場での努力の中から生まれた.歴史研究者も,それまでの中国・ヨーロッパ中心の枠を大きく越えて,世界の様々な地域に視野を広げていった.日常生活や, 国民国家の枠には収まらないさまざまな集団にも目を向けるなど,視角の点でも大きな変化があった.
 そのような現状を配慮しながら,530名もの専門家の協力を得,
A5判・上製カバー・平均430頁
10年の年月をかけて実現したのがこの「世界史史料」である.多様な性格の,その時代・社会を照射するような史料を選び,原典に基づいて紹介した.日本の歴史学界ならではの画期的な史料集だと自負している.教育と研究の場でおおいに活用して頂きたい.

 2006年10月
歴史学研究会『世界史史料』編集委員会代表
西川正雄

■全巻構成


1 古代のオリエントと地中海世界
2 南アジア・イスラーム世界・アフリカ 18世紀まで
3 東アジア・内陸アジア・東南アジアI 10世紀まで
4 東アジア・内陸アジア・東南アジアII 10-18世紀
5 ヨーロッパ世界の成立と膨張 17世紀まで
6 ヨーロッパ近代社会の形成から帝国主義へ 18・19世紀
7 南北アメリカ 先住民の世界から19世紀まで
8 帝国主義と各地の抵抗I 南アジア・中東・アフリカ
9 帝国主義と各地の抵抗II 東アジア・内陸アジア・東南アジア・オセアニア
10 20世紀の世界I ふたつの世界大戦
11 20世紀の世界II 第2次世界大戦後 冷戦と開発
12 21世紀の世界へ 日本と世界 16世紀以後

■特色)

高校・大学における歴史教育,世界史に関心をもつ学生・一般読者に最適の史料集.
● 世界史上重要な条約・宣言・法令のほか,多様な時代と地域の性格を明らかに示す典型的な史料を網羅.
● 各巻200を超える史料のほとんどを,第一線の研究者が原典より新たに翻訳し,周到な解説をほどこす.
● 各史料項目を目次に配し,巻末に索引を付して,検索の便宜をはかる.
伊集院立
李 成 市
近江吉明
小沢弘明
金子修一
岸本美緒
木畑洋一
久保 亨
栗田禎子
栗原浩英
小谷汪之
後藤政子
斎藤治子 桜井万里子
島田 誠
新川健三郎
鈴木 茂
高澤紀恵
中條 献
鶴間和幸
富永智津子
鳥越泰彦
内藤雅雄
永原陽子
並木真人
並木頼寿 西川正雄
二村美朝子
畑守泰子
春田晴郎
藤田 覚
古田元夫
松本通孝
三浦 徹
森田安一
山田雅道
油井大三郎
吉澤誠一郎
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