中国人物伝
四 変革と激動の時代
明・清・近現代
三千年の人物伝,遂に完結.市井の講釈師から残忍な皇帝まで,歴史を動かす人間のパトスが火花を散らす!
三千年の人物伝,いよいよ完結! 「一介の講釈師」柳敬亭は,いかにその芸一つで政局を動かしたか? 愛情表現は「殺」たる稀代の殺人鬼・張献忠が生まれた本当の理由とは? 破壊の女神・西太后の積年の憎悪を爆発させた,一枚の書状の内容とは? 近現代の魯迅と毛沢東まで,歴史を動かす人間のパトスが火花を散らす!
■編集部からのメッセージ
本シリーズ「中国人物伝」は,著者・井波律子氏のこれまでの著作から,人物伝にかかわるものを集成,歴史時間の流れにそって新たに編成したものです(全体にわたって大幅に加筆修整,また新稿も含みます).中国文学の〈水先案内人〉としてファンも多い井波氏ですから,すでに様々な著作を読んだ,という読者の方も多いことでしょう.もちろん私自身もそうでした.
ところが,この形で通読してみて,驚きました.著者自身の言葉をかりれば,「無数の小さな川が大きな川に流れ込み,そこに思いもかけない展望が広がったような,新鮮な感動を覚えた」(「あとがき」より),まさしくその通りだったのです.歴史の流れの力強いうねり,そしてそれを動かしてきた,数え切れないほどたくさんの人間たちのパトス.あらためて,その濃密な面白さに唸らされました.
最終巻となる本巻も,歴史をつくってきた人物たちの,「あまりにも人間的な」エピソード満載です.「一介の講釈師」にすぎなかった柳敬亭は,いかにして,その芸一つで政局を動かしたか? 破壊の女神・西太后の積年の憎悪を爆発させた,一枚の書状の内容とは? 近代の魯迅と毛沢東まで,手に汗握る面白さを存分に味わっていただけることと思います.
本シリーズにこれまですでにお付き合いくださった皆さまも,これから出会って下さる皆さまも,どうか魅力溢れる三千年の中国史を堪能してくださるよう,心から祈っております.
■編集部からのメッセージ
本シリーズ「中国人物伝」は,著者・井波律子氏のこれまでの著作から,人物伝にかかわるものを集成,歴史時間の流れにそって新たに編成したものです(全体にわたって大幅に加筆修整,また新稿も含みます).中国文学の〈水先案内人〉としてファンも多い井波氏ですから,すでに様々な著作を読んだ,という読者の方も多いことでしょう.もちろん私自身もそうでした.
ところが,この形で通読してみて,驚きました.著者自身の言葉をかりれば,「無数の小さな川が大きな川に流れ込み,そこに思いもかけない展望が広がったような,新鮮な感動を覚えた」(「あとがき」より),まさしくその通りだったのです.歴史の流れの力強いうねり,そしてそれを動かしてきた,数え切れないほどたくさんの人間たちのパトス.あらためて,その濃密な面白さに唸らされました.
最終巻となる本巻も,歴史をつくってきた人物たちの,「あまりにも人間的な」エピソード満載です.「一介の講釈師」にすぎなかった柳敬亭は,いかにして,その芸一つで政局を動かしたか? 破壊の女神・西太后の積年の憎悪を爆発させた,一枚の書状の内容とは? 近代の魯迅と毛沢東まで,手に汗握る面白さを存分に味わっていただけることと思います.
本シリーズにこれまですでにお付き合いくださった皆さまも,これから出会って下さる皆さまも,どうか魅力溢れる三千年の中国史を堪能してくださるよう,心から祈っております.
書評情報
産経新聞 2015年3月20日