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猿飛佐助からハイデガーへ
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インターネットなどによる情報収集と読書とはまるで性格の違うことなのである.私たちは偉大な作家や思想家の書いた一冊の本を読み通すことによって,深く感じることを学び,深く考えることを学ぶのであって,情報を収集しているだけではないのだ.
(本書「はじめに」より)
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| 敗戦後の荒涼とした歳月,私はあてもなく小説を読みあさっているうちにドストエフスキーに出会った.手当たり次第にその作品を読み,さまざまな人の書いたドストエフスキー論を読みふけった末,どうしてもハイデガーの『存在と時間』を読まずにはいられなくなり,大学に入って哲学の勉強をはじめたのである.その前後70年に及ぶ読書体験記. |
| 木田 元(きだ げん) |
1928年,山形県に生まれる.1953年,東北大学文学部卒業.現在,中央大学名誉教授.
『現象学』
『ハイデガーの思想』
『偶然性と運命』(以上,岩波新書),『メルロ=ポンティの思想』(岩波書店),『哲学以外』(みすず書房),『詩歌遍歴』(平凡社新書),『マッハとニーチェ――世紀転換期思想史』『哲学の余白』(新書館),『反哲学史』(講談社),『闇屋になりそこねた哲学者』(晶文社),訳書に,M.メルロ=ポンティ『行動の構造』『眼と精神』『見えるものと見えないもの』(いずれも共訳,みすず書房),M.ハイデガー『シェリング講義』(共訳,新書館)など,多数の著書,訳書がある. |
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