シリーズ 方言学 1

方言の形成

資料面の充実,それを土台としたモデル化の試み,文化論からのアプローチ等により,再び活性化する方言形成論.

方言の形成
著者 小林 隆 , 木部 暢子 , 高橋 顕志 , 安部 清哉 , 熊谷 康雄
ジャンル 書籍 > 単行本 > 言語
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ シリーズ 方言学
刊行日 2008/03/27
ISBN 9784000271172
Cコード 3380
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 242頁
在庫 品切れ
方言の成立のメカニズムを解き明かすことは方言研究の究極の目的であり,柳田国男の方言周圏論以来の伝統をもつ.全国的な記録作業による資料面の充実,それを土台とした方言形成のモデル化の試み,あるいは文化論からのアプローチやアジアへの地理的視野の拡大等により,方言形成論が再び活性化しつつある.古くて新しい方言研究の基本課題に取り組む.
方言形成論への誘い――「シリーズ方言学」の世界

第1章 方言形成における中央語の再生
  1.1 はじめに
  1.2 「再生」という視点
  1.3 再生論の射程
  1.4 再生の姿とメカニズム
  1.5 再生の進行過程
  1.6 再生論の課題
第2章 内的変化による方言の誕生
  2.1 はじめに
  2.2 内的変化とは
  2.3 音韻における内的変化
  2.4 アクセントにおける内的変化
  2.5 諸方言アクセントの形成過程試論
第3章 接触変化から見た方言の形成
  3.1 はじめに
  3.2 変異種の発生
  3.3 方言状態の形成
  3.4 おわりに
第4章 アジアの中の日本語方言
  4.1 アジアの言語を「地域差」「方言」から見る研究
  4.2 アジアの言語・方言と日本語方言の比較――視点と方法
  4.3 「南北方言境界線」と日本語方言の南北区画
  4.4 日本語ABA型方言分布とアジアとの関係
  4.5 おわりに
第5章 方言形成研究の方法としてのシミュレーション
  5.1 はじめに
  5.2 方言形成研究の方法としてのシミュレーションに関する先行研究
  5.3 方言形成に関する古典的議論の再検討
  5.4 改めて問題を考える
  5.5 おわりに
小林 隆 (東北大学大学院文学研究科教授;編者,「方言形成論への誘い」・第1章執筆)
木部暢子 (鹿児島大学法文学部教授;第2章執筆)
高橋顕志 (群馬県立女子大学文学部教授;第3章執筆)
安部清哉 (学習院大学文学部教授;第4章執筆)
熊谷康雄 (国立国語研究所情報資料部門部門長;第5章執筆)

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