新編 原典中国近代思想史 全7巻


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新たな中国像の構築に向けて,思想原典を通して問い直す,中国150年の文明,近代,そして革命 新編 原典中国近代思想史 全7巻 [編集委員]野村浩一・近藤邦康・並木頼寿・坂元ひろ子・砂山幸雄・村田雄二郎 [編集協力者]茂木敏夫・菊池秀明・光田剛・深町英夫・吉川次郎・中村元哉
A5判・上製カバー 平均350頁 刊行にあたって 1963年末に「原典でとらえる中国革命百年の思想史」の編集を意図して,13年に亘る研究会を経て,『原典中国近代思想史』は刊行された.当時は日本にも中国にも類書はなく,思想史の概説書も乏しく,資料も情報も制約が多かった.その中で,中国が旧体制を変革し新中国を創建するまでの百年間を,原典を通して反帝反封建から人民革命に至る思想発展の通史として描き,読者が「日本の侵略・敗戦と中国の抵抗・革命」という歴史を考えることが目指された.
 爾後30年,とりわけ改革開放以後,日本と中国の経済交流・文化交流は飛躍的に拡大し,日本人と中国人の相互理解が一層重要になった.中国それ自身も中国を取り巻く国際環境も大きく変化し,中国は革命を経て百年の屈辱から大国復興の夢を実現しつつある.とはいえ,中国社会の構造的問題が露呈している現実に直面する時,土地改革,農民革命,人民解放,社会主義建設といった,これまで輝かしいとされてきた中国革命の成果は再考することを迫られている.また,中国国内でも日本でも,近代中国研究の世代交代が進み,研究テーマも読者の関心も多様化している. 「近代中国の思想の軌跡を正しく知る」ことは,今なお日本の知識人の思想的責務であるが,その素材を提供する組織的取り組みは久しくなされていない.中国建国60年の画期に当り,旧編の成果を継承しつつ,ここに新たな歴史の視角と研究の知見を織り込んだ新編は企画された. 2009年12月 岩波書店

全巻構成

1 開国と社会変容 
  ――清朝体制・太平天国・反キリスト教
2 万国公法の時代 
  ――洋務・変法運動
3 民族と国家
  ――辛亥革命
4 世界大戦と国民形成
  ――五四新文化運動
5 国家建設と民族自救
  ――国民革命・国共分裂から一致抗日へ
6 救国と民主
  ――抗日戦争から第二次世界大戦へ
7 世界冷戦のなかの選択 
  ――内戦から社会主義建設へ




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