書物誕生 あたらしい古典入門 全30冊


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内山勝利・丘山新・杉山正明編 書物誕生 全30冊 あたらしい古典入門

四六判・上製カバー・平均224頁
読者のみなさまへ
 「自然は一冊の生ける書物」――ゲーテはこう綴っています.ヨーロッパには古くから,世界をひとつの書物にたとえる象徴的思考がありました.これは,一冊が世界全体と等しい重みを持ちうるのだという,書物に寄せる人類の深い思いをも映し出しています.
 長い旅路を経て,いま私たちの掌にある古典.そこには,とりわけさまざまな思いがゆだねられています――作者の,時代の,古典の背後に広がる書物世界の,そして,古典にあらたな〈読み〉の可能性を見いだしてきた読者たちの…….古典を読むとは,そうしたさまざまな「声」を聴きとることであると,私たちは考えます.古典だから読まねばならないのではなく,古典にこそ,無数の人間が問うてきたものがある.それは硬直した権威や規範ではなく,いまなお生きつづける「知恵のありか」なのです.
 本シリーズでは,学問の最前線で活躍する30人が東西の代表的古典をとりあげ,古典の持つ歴史的な深みと広がり,そしていまなお更新される〈読み〉のおもしろさを伝えます.最良の案内人とともに,書物から聞こえてくるポリフォニーに耳を澄ますとき,読者一人ひとりにとっての「古典」が誕生するにちがいありません.

2008年8月                                 編集部


最新刊・8月29日発売

プラトン『国家』――逆説のユートピア
内山勝利(京都大学名誉教授)


特色

多くの人びとに読み継がれ,いまも知の源泉として生きつづける作品に,第一線の研究者があらたな光をあてる,最新の古典入門.
読んだことのある人も,ない人も――古典に興味を持つすべての読者が対象.
各冊とも,第 I 部「書物の旅路」,第II部「作品世界を読む」の二部から構成.
第 I 部「書物の旅路」では,作品が生まれた背景や後世に与えた影響,解釈や読まれかたの変遷,書物としての伝来など,作品をとりまく時代,社会,そして読者に着目し,古典をめぐる文化史を描く.
第II部「作品世界を読む」では,著者ならではの視点をもとに実際に作品を読み解き,その全体像,魅力に迫る.
さらに〈古典の森〉に深く分け入りたい人のために,ブックガイド(参考文献)を付す.




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