イスラーム原典叢書

預言者ムハンマド伝 第1巻

最も広く読まれているムハンマド伝の古典.第一巻ではムハンマドの誕生,召命,メッカでの布教と迫害が語られる.

預言者ムハンマド伝 第1巻
著者 イブン・イスハーク , イブン・ヒシャーム 編注 , 後藤 明 , 医王 秀行 , 高田 康一 , 高野 太輔
ジャンル 書籍 > 単行本 > 宗教
シリーズ イスラーム原典叢書
刊行日 2010/11/26
ISBN 9784000284110
Cコード 3314
体裁 A5 ・ 上製 ・ 函入 ・ 590頁
在庫 品切れ
イスラームの預言者ムハンマドの伝記として最古であるとともに,現在でも最も広く読まれている古典.イブン・イスハーク(767年没)が収集整理した膨大な伝承を,イブン・ヒシャーム(833年没)が再編集した.第一巻では,ムハンマドに至る人類の系譜から起筆し,メッカの歴史,ムハンマドの誕生,召命,メッカでの布教と迫害が語られる.

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日本社会に生きる私たちにとって,イスラームはますます身近な存在となりつつあります.全世界に十数億の信徒を有し,じつに多様な地域・歴史・文化を内包するこの宗教を理解するためには,「テロ」「原理主義」といった一面的な情報ではない,広く深い知見が必要であることは言を俟ちません.本叢書は,第一線で研究を進めてきた訳者陣と「イスラーム地域研究」プログラムのご協力を得て,古典から現代まで,イスラーム理解のために必須の基本文献を提供します.読者の皆様が,進展著しい日本のイスラーム学の精華に触れていただくことを願ってやみません.
編集部  
spacer 「イスラーム地域研究」プログラム……人間文化研究機構(NIHU)・文部科学省の協力のもと,早稲田大学・東京大学・上智大学・京都大学・東洋文庫の5拠点が行う共同研究.研究代表:佐藤次高早稲田大学教授.
http://www.islam.waseda.ac.jp/index/


イブン・イスハーク著 イブン・ヒシャーム編註 後藤明・医王秀行・高田康一・高野太輔訳 『預言者ムハンマド伝』全4巻

イスラームの預言者ムハンマドの伝記として,最古であるとともに,現代でも最も広く読まれている古典.イブン・イスハーク(767年没)がムハンマドに関する膨大な伝承を収集整理して完成させた原本を,イブン・ヒシャーム(833年没)が再編集した.
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バラーズリー著 花田宇秋訳 (編集協力)熊谷哲也 『諸国征服史』全3巻

7世紀の創始以来,イスラームは東西世界に急激に拡大した.著者はタバリーらと並ぶイスラーム初期を代表する歴史家(892年没)であり,本書でこの征服運動全体を叙述する.イスラームの国家組織・社会制度の成立を理解するためにも重要な歴史書.
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アブデュルレシト・イブラヒム著 小松香織・小松久男訳 『ジャポンヤ──イブラヒムの明治日本探訪記』

著者はロシア出身のムスリム知識人(1857-1944).1909年に来日し各地を精力的に訪問するとともに,大隈重信・徳富蘇峰らと親交を結び,亜細亜義会の設立に関与するなど,日本のイスラーム認識に多大な影響を与えた.そのユニークな日本見聞記と関連の論説.


ニザーム・アルムルク著 井谷鋼造・稲葉穣訳 『統治の書』

セルジューク朝最盛期の宰相として名高い著者(1092年没)が記した政治論.理想の君主とはいかにあるべきかを説く「鑑(かがみ)文学」の代表作であり,豊富なエピソードはペルシアの歴史・文化を知る上で貴重.



ハサン・バンナー著 (訳者代表)北澤義之・髙岡豊・横田貴之 『ムスリム同胞団の思想──ハサン・バンナー論考集』全2巻

ムスリム同胞団はエジプトを中心に広範な政治・社会活動をおこなっている現代中東最大の運動.中東で初めてイスラーム復興を大衆運動として実現させた創始者バンナー(1906-1949)の論文・講演を集成する本書は,「イスラーム主義」を考えるための基本書である.
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劉 智著 青木隆・佐藤実・中西竜也・仁子寿晴・矢島洋一訳 『天方性理』(てんぽうせいり)

中国のムスリム学者は「回儒(かいじゅ)」と呼ばれ,劉智(1730年頃没)はその中心的人物.代表作である本書では,イスラーム神秘主義(スーフィー)思想を基本としつつ,朱子学の言説を援用し,新たな哲学を展開する.

書評情報

歴史学研究 第910号(2013年10月)

受賞情報

第2回三笠宮オリエント学術賞(2013年)
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