叢書 震災と社会 全11冊



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叢書 震災と社会 全11冊

激甚な災害が日本社会に与えた衝撃の意味を考える
東日本大震災と原発事故は何を問うているのか.
被災の事実を風化させないために,事後の経過も含めて多面的に記録する.
直面する諸課題に即して,取るべき対策と防犯のための
教訓を導き出すとともに,現状と課題を踏まえて
復興のビジョンを示す.

B6判・上製カバー・平均192頁


■ 全巻構成

◆過去の事例を明らかにし今後のビジョンを示す
越澤 明(北海道大学大学院工学研究院教授)
過去の災害において,どのように復旧・復興計画は立てられ実行されてきたか.歴史をさかのぼり明らかにし,首都直下地震への備えを示す.

◆東京湾岸コンビナートが危ない! 何が問題か
濱田政則(早稲田大学理工学部教授)
大震災の際になぜ液状化が起こるのか.東京湾岸コンビナートの脆弱性に警鐘を鳴らしてきた第一人者が,メカニズムから予防策までを説く.

◆破壊された地域コミュニティをとりもどす
長坂俊成(独立行政法人防災科学技術研究所ディレクター)
通信手段が破壊された地域の情報支援をどうするか.被災前と直後の記憶を再生し,復興の未来に向けて記録する.

◆市民の不安に科学者はどう応えればよいのか
広渡清吾(専修大学法学部教授)
日本学術会議は放射線被曝の不安におののく市民たちを前に,どう応えていけばよいのか.当時の会長が綴る.

◆再生に向け環境と生態学の視点から提言する
鷲谷いづみ(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
地震・津波,瓦礫,化学物質,放射能の人や環境への影響とは? 持続可能な土地利用やエネルギー政策とは?

◆日本はいかにして原子力大国となったのか
吉岡 斉(九州大学大学院比較社会文化研究院教授)
福島第一原発事故は,日本の原子力政策を根本から問い直すことになった.戦後の原子力政策の最大の問題は何か.

◆震災後の新聞・テレビの関連報道を徹底検証
高野明彦(国立情報学研究所教授)
吉見俊哉(東京大学大学院情報学環教授)
三浦伸也(独立行政法人防災科学技術研究所客員研究員)
地震・津波・原発事故関連の報道を数量分析し,被災地での反応を調査.報道の視点とその推移を明らかにする.

◆今後も続く放射能汚染下で何を問うべきか
今中哲二(京都大学原子炉実験所助教)
チェルノブイリ調査から福島の現地調査を経て,いま我われが一番関心をもつべきことは何かを説く.

◆震災を乗り越え将来展望を描くことができるか
高端正幸(新潟県立大学准教授)
これからの日本財政の課題を,復旧・復興だけでなく,「社会保障・税一体改革」も含めた全体から明らかにする.

◆簡単な手計算で市民自ら推論し判断する方法
田辺文也((株)社会技術システム安全研究所所長)
放出された放射線と原子炉内の物理プロセスとの因果関係を初めて明らかにし,今後の事態を予想する.

◆なぜ繰り返し起こるのか.どう備えるべきか
石橋克彦(神戸大学名誉教授)
かならず来る西日本の巨大地震の歴史と科学をまとめ,防災のための社会のありかたを地震学者が提言.


津波被害を受けた陸前高田市街/311まるごとアーカイブス





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