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原典でよむ 渋沢栄一のメッセージ

「近代日本の民間リーダー」渋沢栄一が聴衆を前にして語った,情熱的でウィットに富んだスピーチを再現.

原典でよむ 渋沢栄一のメッセージ
著者 島田 昌和
通し番号 39
ジャンル 書籍 > 岩波現代全書 > 歴史・伝記
刊行日 2014/07/18
ISBN 9784000291392
Cコード 0323
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 230頁
在庫 在庫あり
生涯に500社・600団体に関わった「近代日本の民間リーダー」渋沢栄一(1840-1931).聴衆を前にして語ったスピーチを通して,「日本資本主義の父」「教育家」「民間外交家」「社会企業家」としての彼のメッセージを読み解いていく.今もなお広く読み継がれている渋沢の思想・信条を,平易で情熱的かつウィットに富んだ語りで再現する.


■編集部からのメッセージ
「日本資本主義の父」と称された渋沢栄一(1840-1931)に関する本は,評伝から渋沢の人生論,経営論,そして歴史小説に至るまで,現在も多数刊行されています.この本では,ややもすると「堅苦しい」という印象がある渋沢の代表作『論語と算盤』ではなく,人びとを前にして語られた平易で情熱的かつウイットに富んだメッセージを,編者の島田先生の解説を挟んで紹介します.当時渋沢が社会に向けて何を発信していたかをよむことで,なぜ渋沢への関心は今も高いのか,その理由の一端が見えてくると思います.
高橋 弘
序 維新の変革の中で自分の原点ができた――渋沢の定番トーク

第Ⅰ部 会社組織のメッセージ
第1章 官尊民卑の打破は合本法で生み出す
第2章 殖産興業のための商業金融路線の確立
第3章 逃げずに,根気強く,株主総会で共通利害を生み出す
第4章 国に頼らず,外資に耐えうる企業体質

第Ⅱ部 教育を通じてのメッセージ
第5章 若き“キャプテン・オブ・インダストリー”への忠告
第6章 私学の雄・早稲田の杜を守り抜く
第7章 女子のあるべき姿を求めて
第8章 新しい商人は卑屈になるな

第Ⅲ部 国際社会へのメッセージ
第9章 宗教の根源を求めて――帰一協会のメッセージ
第10章 はじめての米国訪問
第11章 関東大震災への対応――天譴と復興
第12章 最後の賭け,青い目の人形交流

第Ⅳ部 国家・社会へのメッセージ
第13章 社会事業を切り開き,人生の最後まで捧げる
第14章 道理正しいビジネス
第15章 労使協調といういばらの道を進む

結 孫の敬三が引き継いだもの――戦後処理を担った大蔵大臣
あとがき
島田昌和(しまだ まさかず)
1961年生まれ.早稲田大学大学院経済学研究科経済学修士号取得,明治大学大学院経営学研究科博士課程単位取得満期中退,経営学博士(明治大学).現在,文京学院大学経営学部教授.専攻は日本経営史.
著書に『渋沢栄一の企業者活動の研究――戦前期企業システムの創出と出資者経営者の役割』(日本経済評論社,2007年),『渋沢栄一 社会企業家の先駆者』(岩波新書,2011年),『渋沢栄一と人づくり』(共編著,有斐閣,2013年),『進化の経営史――人と組織のフレキシビリティ』(共編著,有斐閣,2008年)など.

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