外交をひらく

核軍縮・密約問題の現場で

密約問題の徹底調査.核軍縮・不拡散のための各国との協議.外務大臣としての1年を誠実に書き記す.

外交をひらく
著者 岡田 克也
ジャンル 書籍 > 単行本 > 政治
刊行日 2014/11/27
ISBN 9784000610049
Cコード 0031
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 288頁
在庫 品切れ
歴史的な政権交代直後の外交責任者として,様々な困難な課題に対し,全力投球した一年.日米同盟の根幹に触れる,密約問題の調査・解明は,どのように行われたのか.核軍縮・不拡散のための各国との協議では,各国の思惑,理想と現実がぶつかり合うなかで,被爆国日本の外務大臣としてどのように判断し,行動したか.核をめぐる外交問題に一貫した関心を持ち,国民への積極的な情報開示を重視してきた著者が,現場で考えたことや葛藤,苦悩まで,率直に書き記した日本外交の記録.

■著者からのメッセージ

岡田克也

私は,2009年から一年間,外務大臣を務めました.歴史的な政権交代直後の外交責任者とあって,実に様々な課題を抱え,大きな困難にも直面しました.
中でも,「国民の理解と信頼に支えられた外交」を掲げて断行した外交密約の調査・解明と,「核なき世界」を目指して具体的な取り組みを追求した核軍縮・不拡散外交は,私が特に力を注いだ課題でした.
本書では,この二つの課題に焦点を絞り,理想と現実がぶつかり合う外交の現場で,どんな交渉があり,いかなる葛藤があり,どのような結論を下したか,守秘義務の範囲で率直に書き下ろしました.
厳しい環境の下で多くの外交官が日々懸命に取り組んでいる日本外交について,国民の皆さんのご関心とご理解が少しでも深まる一助となれば幸いです.
岡田克也(おかだ かつや)
1953年三重県四日市市生まれ.東京大学法学部を卒業後,旧通産省入省.90年衆議院議員に初当選し,現在当選8回目.93年政治改革の実現を訴えて自民党を離党.以後,「政権交代ある政治の実現」という信念を貫き通す.98年の民主党結成後は政調会長,幹事長,代表などを歴任.幹事長に再登板して臨んだ2009年の衆院選で政権交代を実現する.民主党政権では,鳩山,菅両内閣で外務大臣を務めたあと,与党幹事長を経て,副総理として野田内閣を支えた.2014年9月より,民主党代表代行.
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