「イスラーム国」の脅威とイラク

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「イスラーム国」の脅威とイラク


■ 編集者からのメッセージ

その不寛容な政策で世界各国を震撼させている「イスラーム国」.もちろん,「イスラーム国」は突然降ってわいて出てきたものではなく,混迷の度を深めるイラク情勢を背景に生まれてきたものです.イラクの現体制はなぜかくも弱体化してしまったのか.気鋭のイラク研究者に加え,同じくイスラーム国の活動領域であるシリアの専門家,イスラム過激派の専門家たちが結集し,多角的な分析を通してイスラーム国の謎に迫ります.


■ 執筆者紹介

編者:山尾 大(やまお・だい)
1981年生.九州大学大学院比較社会文化研究院講師.イラク政治.
『現代イラクのイスラーム主義運動』有斐閣,『紛争と国家建設』明石書店など.

編者:吉岡明子(よしおか・あきこ)
1975年生.日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員.イラク政治・経済,クルド問題.
酒井啓子・吉岡明子・山尾大編『現代イラクを知るための60章』明石書店など.

岡 豊(たかおか・ゆたか)
1975年生.中東調査会上席研究員.シリア政治.
『現代シリアの部族と政治・社会』三元社など.

保坂修司(ほさか・しゅうじ)
1957年生.日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究理事.ペルシャ湾岸地域近現代史.
『サウジアラビア』岩波新書,『新版 オサマ・ビンラディンの生涯と聖戦 』朝日選書など.

松永泰行(まつなが・やすゆき)
1963年生.東京外国語大学教授.イラン政治.
酒井啓子・臼杵陽編『イスラーム地域の国家とナショナリズム』東京大学出版会など.

酒井啓子(さかい・けいこ)
1959年生.千葉大学法政経学部教授.イラク政治.
『イラクとアメリカ』岩波新書,『フセイン・イラク政権の支配構造』岩波書店など.


■ 目次

序 「イスラーム国」はイラク戦争とシリア内戦で生まれた  酒井啓子

第一章 マーリキー政権の光と影  山尾 大
――イラク戦争から「イスラーム国」の進撃まで

第二章 隠された二つの「クーデタ」  山尾 大
――「イスラーム国」の進撃とアバーディー政権の成立を考える

第三章 クルディスタンとその係争地  吉岡明子
――「イスラーム国」が独立問題に与えた影響

第四章 揺らぐイラクの石油の支配  吉岡明子

第五章 「イスラーム国」とシリア紛争  岡 豊

第六章 「イスラーム国」とアルカーイダ  保坂修司
――液状化するサイクス・ピコ体制とカリフ国家の幻影

第七章 シーア派イスラーム革命体制としてのイランの利害と介入の範囲  松永泰行

第八章 「イスラーム国」が浮き彫りにする国際政治の闇  酒井啓子

あとがき






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