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編者からのメッセージ
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前田哲男 |
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国際社会は,米ソ冷戦の崩壊へ,また幾多の地域紛争の発生と新兵器・戦術の出現へと大きく揺れ動いている.民族紛争,内戦,国際テロリズムなどが戦争の主要な形態として登場したのも新しい現象である.さらに日米安保体制下における軍事協力も,2つの“ガイドライン”をへて“周辺事態”対処にまで役割を拡大する時代となった.そのような世界の動きを把握しながら,戦争と軍事についての情報を一新し,専門家やマニアではない人に向け,また,日本とアジア,世界との関係を“共通の安全保障”や“人間の安全保障”の観点から考える市民のために,この『現代の戦争』は編まれた.新情報だけでなく平和構築への視点を盛り込むよう心がけた. ブッシュ大統領の“新しい戦争”によって,アフガニスタンの国土が破壊され,多くの人々が殺されていくニュースに接しながら,『孫子』の一節が思い起こされた. 〈主は怒りをもって師を興こすべからず.将は慍(いきどお)りをもって戦いを致すべからず.怒りは復(ま)た喜ぶべく,慍りは復た悦(よろこ)ぶべきも,亡国は復た存すべからず.死者は復た生くべからず.故に明主はこれを慎み,良将はこれを警(いまし)む〉. 紀元前3世紀に書かれた中国兵家のメッセージは,今日なお深く心を打つ.本書を通じ執筆者たちが伝えたいと願うのもこのことである.
〈まえだ てつお:東京国際大学教授〉 |
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