| その1 |
古典はなかなか実物に触れにくいものです.小型辞典ですが,活字文献の情報を掲げてあります.学習者・研究者のためにやや専門的な文献,そして一般の人が比較的手軽に書店や図書館で手にすることのできる叢書・文庫も取り上げました.項目に立っている作品だけでなく,解説中に出てくる作品にもサービスしてあります. |
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| その2 |
簡略な辞典とはいえ,物語・戯曲などの項目にはあらすじを記しています.説話文学のように全部の説話に触れきれないものでも「源義家と安倍貞任の戦場での連歌.大江匡房に兵法を教わっていた義家が,乱れた雁の列を見て敵が隠れているのを察知した話」(「古今著聞集」の項より)のように,代表的な説話を具体的に示してあります. |
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| その3 |
たとえば「神話」「伝説」「昔話」のような<大きな言葉>の意味の違いも,簡潔・明瞭に説明しています.「神話のように太古の伝承ではなく,人の世の伝承であるが,特定の場所や人物と結び付いて語られ,その内容が信ずべきこととして扱われていた点が,昔話とは異なる」(「伝説」の項より). |
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| その4 |
「名数」という言葉をご存知ですか.「三筆」「四天王」「六歌仙」のように,数字を頭につけて,同類の事物をその数字だけ集めていう言葉です.付録に<名数一覧>と題して,古典文学にかかわりのある名数を集めました.「二」の「二神」にはじまり,「百」の「百人一首」まで,160余件の一覧です.「三十六歌仙」は誰々? 『源氏物語』の巻名は? など,すべてここで解決できます. |
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| その5 |
この規模の辞典としてけたはずれの丁寧な索引です.人名項目に記された代表著作はすべて検索できますし,浄瑠璃・歌舞伎では通称やお夏清十郎のような主役名から外題にたどりつくこともできます. |
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