ことばのからくり
ことばのからくり 全4冊 セット
ことばの面白い性質を4つえらんで絵本にしました.ページをめくるうちにかくれたことばのからくりが見えてきます.読むだけでなく,まねして作ってみてください.ことば遊びのあたらしい魅力が発見できます.子どもも大人も楽しめる,1歩すすんだことば遊び絵本.カラフルでちょっぴりユーモアのある絵もすてき.
-
ことばの面白い性質を四つえらんで絵本にしました.
ページをめくるうちにかくれたことばのからくりが見えてきます.
読むだけでなく,まねして作ってみるのがオススメ.
子どもも大人も楽しめるユニークな文法絵本です!
■ 「ことばのからくり」で伝えたかったこと
大津由紀雄
ことばはわたしたち人間だけに与えられた宝物です.人間以外にもすばらしい力を持った動物はたくさんいますが,ことばを身につけることはできません.
でも,ことばはあまりにも日常的で,身近な存在なので,そのすばらしさに気づくことはあまりありません.実際,わたしたちは自分のことば(これを「母語」と呼びます)について,とても豊かな知識を持っているのですが,普段はそんなことに気づくこともありません.
算数や理科や社会は習わないと身につかないけれど,ことば(国語)は習わなくても使えると思っている人はたくさんいます.漢字と熟語とことわざぐらいを覚えれば,あとは特別な勉強は必要ないと思っている人もたくさんいます.
たしかに,とくに習わなくても,とくに勉強しなくても,ことばは使えます.でも,ことばを上手に使いこなすためには,ことばのからくり(仕組みと働き)についてきちんとした整理をしておくことが大切です.
「習う」「勉強する」といっても,算数や理科や社会の場合とは大きく違う点があります.それは新たなことを覚えなくてもよいという点です.もうすでに,子どもたちが,そして,おとなたちが身につけていること,知っていることに気づくこと,それだけです.シリーズ「ことばのからくり」はそのお手伝いをするために作りました.
このシリーズは,まだ文字の読めない小さな子どもから小学校高学年まで,その子なりの年齢にあった楽しみ方ができます.おとなだってそうです.おとなはおとななりのやり方で楽しむことができます.
《なんだかわからないけれど,楽しい!》と感じてもらえたら,このシリーズ「ことばのからくり」を手にとっていただいた意味が十分にあると言えます.
その体験は,子どもたちが母語の力を発揮させて,豊かな生活を送るための基礎になります.また,ことばのからくりは日本語以外のことばにも共通した部分が多いので,将来,外国語を学ぶときにとても役立ちます.
どうぞことばの世界の豊かさを十分に堪能してください.
■ 全4冊の構成
『ぼくらは赤いうたうさぎ』
こうといわれりゃ,こう見える.
そうといわれりゃ,そう見える.
いったい,どっちがほんとなの!
ことばのからくり,そんなふしぎをさぐります.
『おとうさんはまんねんひつ』
おとうさんはまんねんひつだ.
うそじゃないよ,ほんとだよ.
だって,ワープロにがてなおとうさん.
ことばのからくり,かくれたいみをさがします.
『パジャマおばけのおばけパジャマ』
おばけパジャマをきたおばけ.
パジャマおばけがきたパジャマ.
どっちがおばけで,どっちがパジャマ.
ことばのからくり,ことばとことばをくっつけます.
『つかまったのはだれ?』
鳥のまえにはたまごがあって
たまごのまえには鳥がいる.
そのまたまえにはたまごがあって
どこまでいってもきりがない.
ことばのからくり,つぎつぎ文をかさねます.
-
ことばの面白い性質を四つえらんで絵本にしました.
ページをめくるうちにかくれたことばのからくりが見えてきます.
読むだけでなく,まねして作ってみるのがオススメ.
子どもも大人も楽しめるユニークな文法絵本です!
■ 「ことばのからくり」で伝えたかったこと
大津由紀雄
ことばはわたしたち人間だけに与えられた宝物です.人間以外にもすばらしい力を持った動物はたくさんいますが,ことばを身につけることはできません.
でも,ことばはあまりにも日常的で,身近な存在なので,そのすばらしさに気づくことはあまりありません.実際,わたしたちは自分のことば(これを「母語」と呼びます)について,とても豊かな知識を持っているのですが,普段はそんなことに気づくこともありません.
算数や理科や社会は習わないと身につかないけれど,ことば(国語)は習わなくても使えると思っている人はたくさんいます.漢字と熟語とことわざぐらいを覚えれば,あとは特別な勉強は必要ないと思っている人もたくさんいます.
たしかに,とくに習わなくても,とくに勉強しなくても,ことばは使えます.でも,ことばを上手に使いこなすためには,ことばのからくり(仕組みと働き)についてきちんとした整理をしておくことが大切です.
「習う」「勉強する」といっても,算数や理科や社会の場合とは大きく違う点があります.それは新たなことを覚えなくてもよいという点です.もうすでに,子どもたちが,そして,おとなたちが身につけていること,知っていることに気づくこと,それだけです.シリーズ「ことばのからくり」はそのお手伝いをするために作りました.
このシリーズは,まだ文字の読めない小さな子どもから小学校高学年まで,その子なりの年齢にあった楽しみ方ができます.おとなだってそうです.おとなはおとななりのやり方で楽しむことができます.
《なんだかわからないけれど,楽しい!》と感じてもらえたら,このシリーズ「ことばのからくり」を手にとっていただいた意味が十分にあると言えます.
その体験は,子どもたちが母語の力を発揮させて,豊かな生活を送るための基礎になります.また,ことばのからくりは日本語以外のことばにも共通した部分が多いので,将来,外国語を学ぶときにとても役立ちます.
どうぞことばの世界の豊かさを十分に堪能してください.
■ 全4冊の構成
『ぼくらは赤いうたうさぎ』
こうといわれりゃ,こう見える.
そうといわれりゃ,そう見える.
いったい,どっちがほんとなの!
ことばのからくり,そんなふしぎをさぐります.
『おとうさんはまんねんひつ』
おとうさんはまんねんひつだ.
うそじゃないよ,ほんとだよ.
だって,ワープロにがてなおとうさん.
ことばのからくり,かくれたいみをさがします.
『パジャマおばけのおばけパジャマ』
おばけパジャマをきたおばけ.
パジャマおばけがきたパジャマ.
どっちがおばけで,どっちがパジャマ.
ことばのからくり,ことばとことばをくっつけます.
『つかまったのはだれ?』
鳥のまえにはたまごがあって
たまごのまえには鳥がいる.
そのまたまえにはたまごがあって
どこまでいってもきりがない.
ことばのからくり,つぎつぎ文をかさねます.
文=大津由紀雄(おおつ ゆきお)
1948年,東京都生まれ.現在,慶應義塾大学言語文化研究所教授.子どもはどうしてあんなに上手にことばを身につけることができるのか,そのもとにはどんな仕組みがはたらいているのかという問題について研究している.ことばの教育にも強い関心がある.
ホームページ:http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/
ブログ:http://oyukio.blogspot.com/
絵=藤枝リュウジ(ふじえだ りゅうじ)
1943年,東京都生まれ.現在,TIS,JAGDA会員.広告デザインを中心に活躍し,絵本「よるくまくるよ」「こねこにこにこねどこでねころぶ」(BL出版)なども手がける.NHKこども番組「ハッチポッチステーション」「クインテット」のキャラクターデザイン,アートディレクションなど制作にも参加.
1948年,東京都生まれ.現在,慶應義塾大学言語文化研究所教授.子どもはどうしてあんなに上手にことばを身につけることができるのか,そのもとにはどんな仕組みがはたらいているのかという問題について研究している.ことばの教育にも強い関心がある.
ホームページ:http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/
ブログ:http://oyukio.blogspot.com/
絵=藤枝リュウジ(ふじえだ りゅうじ)
1943年,東京都生まれ.現在,TIS,JAGDA会員.広告デザインを中心に活躍し,絵本「よるくまくるよ」「こねこにこにこねどこでねころぶ」(BL出版)なども手がける.NHKこども番組「ハッチポッチステーション」「クインテット」のキャラクターデザイン,アートディレクションなど制作にも参加.