プラハを歩く




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編集部だより
 ロマネスクの教会、ゴシックの大聖堂から、アール・ヌーヴォーのアパート、キュビズムの住宅に至るまで、ヴルタヴァ川のほとりにたたずむ中欧の都プラハは、いくつもの建築様式が並んで残る「建築博物館の街」といわれています。早くからその独特の魅力に取りつかれ、プラハに通い続けてきた著者とともに街を歩いてみませんか ― 街並みと人々を語りながら、ここかしこに建築史家の目が光る、ユニークな案内書。


著者紹介
 田中充子(たなかあつこ)氏は兵庫県の生まれ。京都女子大学東洋史学科卒業後、福井工業大学講師、大阪大学講師を経て、現在は京都精華大学美術学部助教授。建築史専攻。
 著書に『橋のなんでも小事典』(共著、講談社)、『マスシティ』(共著,学芸出版社)、『プラハ・建築博物館の街』(プロセス・アーキテクチュア)、『プラハのアール・ヌーヴォー』(丸善)、『五重塔はなぜ倒れないか』(共著、新潮社)、『プラハ・建築の森』(学芸出版社)、『国際デザイン史』(共著,思文閣出版)、『鎮守の森は甦る』(共著、思文閣出版)などがある。
街を行く人々を魅了する装飾の数々

目次
 はじめに 人間が建築をつくる〈ダンスをするビル〉
第1章 城 ― 木と石の技術
 1 森になぜオオヤマネコがいるか〈ボヘミアの森〉
 2 川になぜ水鳥が多いか〈ヴルタヴァ川〉
 3 丘になぜ城か〈フラチャヌィの丘〉
 4 「逃げ城」が封建制をつくった〈イルカの丘〉
 5 石をどうしてもちあげたか〈聖イジー教会〉
 6 プラハは「ボヘミアの森」〈聖ヴィート大聖堂〉
 7 城は永遠の結晶〈ヴラジスラフ・ホール〉
第2章 旧市街 ― 石の暮らし
   1 教会はなぜ鐘を鳴らすか〈聖イリイ教会〉
 2 地下レストランはなぜ生まれたか〈ロマネスクの遺跡群〉
 3 家の集合がなぜ市庁舎か〈旧市街市庁舎〉
 4 中欧最初の大学がなぜ生まれたか〈カレル大学〉
 5 装飾のない家〈聖ベツレヘム礼拝堂〉
 6 百塔の町〈ティーン聖母教会〉
 7 教会は音楽の泉〈聖ヤクプ教会〉
第3章 城下町 ― スタッコの装飾と芸術
   1 橋になぜ彫刻か〈カレル橋〉
 2 修道院とは何か〈ストラホフ修道院〉
 3 列柱がなぜ復活したか〈ベルヴェデーレ離宮〉
 4 宮殿の壁になぜ「だまし絵」か〈シュヴァルツェンベルク宮殿〉
 5 ドイツ人が街をつくった〈マラー・ストラナ〉
 6 夜の世界〈ヴァルトシュテイン宮殿〉
 7 目の建築〈聖ミクラーシュ教会〉
第4章 新市街 ― 都市の空間
   1 プラハはなぜ神聖ローマ帝国の首都になったか〈新市街〉
 2 中世の道がなぜ広いか〈カレル広場〉
 3 川岸と町中〈国民劇場〉
 4 死者のギャラリー〈民族墓地〉
 5 幻の市壁〈市民会館〉
 6 広場は永遠の花〈ヴァーツラフ広場〉
第5章 郊外 ― 鉄とレンガとコンクリートのデザイン
   1 アール・ヌーヴォーとは何か〈工業宮殿〉
 2 プラハになぜキュビズム建築か〈黒い聖母の家〉
 3 装飾のない建築が最高か〈コチェラの自邸〉
 4 レンガという装飾〈ライヒテル・ハウス〉
 5 社会主義の遺物〈インターナショナル・ホテル〉
 6 機能主義の先に〈ミュラー・ハウス〉
 むすび 建築が人間をつくる〈ヨゼフォフの再開発〉
 あとがき

岩波新書にはこんな本もあります
ローマ散策 河島英昭著 新赤版698
ドナウ河紀行 ― 東欧・中央の歴史と文化 ― 加藤雅彦著 新赤版189
ライン河 ― ヨーロッパ史の動脈 ― 加藤雅彦著 新赤版639
ヨーロッパの心 犬養道子著 新赤版153
義賊伝説 南塚信吾著 新赤版471
(2001年11月)



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