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「野坂昭如ルネサンス⑥」『骨餓身峠死人 (ほねがみとうげほとけかずら)』(解説=松本健一,カバー=和田誠) |
 カバー=和田誠
九州の入海をながめる丘陵の,最も峻嶮な峠「骨餓身」.昭和初期,その奥にある 炭坑を舞台に繰り広げられる近親相姦の地獄絵,妖しく光る異常な美の世界.磨き上げられた濃密な文体で綴られる野坂文学の極致.衝撃の表題作の他,「人情ふいなーれ」「同行二人」「マイ・ミックスチュア」「当世ますらお団」「ああ奇怪大綬章」「紀元は二千六百年」を収録.
(松本健一解説)
本書は中央公論社より1969年9月単行本として,1973年9月中公文庫として,それぞれ刊行された.底本には中公文庫版を用いた. |
| 野坂昭如(のさか あきゆき) |
| 1930年鎌倉市生まれ.45年神戸大空襲で養父を失う.47年新潟の実父のもとへ帰る.50年早稲田大学文学部仏文科に入学し,7年間在学.音楽事務所勤務,コント台本作成,作詞等に従事.63年「エロ事師たち」発表.68年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で第58回直木賞受賞.80年「四畳半襖の下張」裁判で有罪確定.83年参議院議員当選.同年の総選挙に際し田中角栄元首相の地盤・新潟三区から立候補し落選.97年『同心円』で第31回吉川英治文学賞受賞.2002年『文壇』およびそれに至る文業により第30回泉鏡花文学賞受賞.なお,岩波書店で刊行された野坂さんの著作には,小野周さんをはじめ6名の科学者との対談を収めた岩波新書『科学文明に未来はあるか』(編著/1983年3月刊/原載・雑誌『科学』1982年1~12月)があります. |
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