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「野坂昭如ルネサンス⑦」『童女入水』(解説=村松友 ,カバー=和田誠) |
 カバー=和田誠
『童女入水』 「おいどパシーンとなぐるこわい姉ちゃんが,あんたのお母ちゃんや,ほんまやで」.男の歓心を買うために娘を虐待する若い母.激しい折檻を受け,自ら浴槽で入水した八歳の娘.時代をおうごとに激しさを増す幼児虐待・・人間の実存を凝視し,現在を予見した表題作の他,「華燭の死門」「されど麗しの日々」「猥愁褻々」「既に黄昏」「ああ転向優良児」を収める.
(村松友  解説)
本書は中央公論社より1973年4月単行本として,1976年4月中公文庫として,それぞれ刊行された.底本には中公文庫版を用いた. |
| 野坂昭如(のさか あきゆき) |
| 1930年鎌倉市生まれ.45年神戸大空襲で養父を失う.47年新潟の実父のもとへ帰る.50年早稲田大学文学部仏文科に入学し,7年間在学.音楽事務所勤務,コント台本作成,作詞等に従事.63年「エロ事師たち」発表.68年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で第58回直木賞受賞.80年「四畳半襖の下張」裁判で有罪確定.83年参議院議員当選.同年の総選挙に際し田中角栄元首相の地盤・新潟三区から立候補し落選.97年『同心円』で第31回吉川英治文学賞受賞.2002年『文壇』およびそれに至る文業により第30回泉鏡花文学賞受賞.なお,岩波書店で刊行された野坂さんの著作には,小野周さんをはじめ6名の科学者との対談を収めた岩波新書『科学文明に未来はあるか』(編著/1983年3月刊/原載・雑誌『科学』1982年1~12月)があります. |
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