大震災・原発を考える

原発,放射線の正しい理解へ

新刊書
災害からの復興をめざして
地震,津波を知るために
情報とメディアを考えるために
大震災・原発を考える
 東日本大震災で亡くなられた方々に,深く哀悼の意を表します.また,被災された方々,避難生活を余儀なくされている方々に,心よりお見舞いを申し上げます.
 小社の新刊書のほか,震災や原発に関する既刊書をご紹介します.人間としての尊厳が何よりも大切にされる社会を求め,そのあり方を考える方々に,これらの書籍が役立つことを願っています.

▽ 原発,放射線の正しい理解へ
福島第一原発の格納器内の全貌は不明だ.本書は公開情報をもとに手計算で真相に迫る.市民自らが科学的に分析する大切さを説く.
30年間,原発をつくらせない祝島の人びと.海と山を慈しむ日常を綴りながら,国や電力会社に抗いつづけた日々を肉声とともに描く.
福島原発で何が起きたか――安全神話の崩壊 黒田光太郎・井野博満・山口幸夫 編
福島第一原発事故はなぜ起きたのか,その原因とプロセスはいまだ未確定である.科学・技術および倫理の観点から事故の真相に迫る.
今回の事故から私たちが学ぶべきことは何か.構造の欠陥,制御の困難さを述べ,放射能と被ばく,エネルギーの基礎知識を解説する.
いのちを脅かして,なぜまだ原発? 著者お気に入りのヘアースタイルはますます逆立ち,怒髪天を突くがごとく.迫力のエッセイ集.
福島原発事故により新たに付加された放射能は今後何十年も存在しつづける.チェルノブイリを見続けてきた著者が「福島後」を語る.
未曽有の災害をもたらした福島原発事故.科学技術と社会の仕組みとの間で起こる危機のメカニズムを解明し,問題克服への道筋を探る.
放射能汚染,違法派遣・請負,労災隠し…….危険手当さえピンハネされる原発労働の現実.それでもなぜ,彼らは働くのか.
未曽有の危機に襲われたあのとき,国家権力の中枢で何が起きていたのか? 実名主義による当事者への徹底的な取材からあぶり出す「運命の100時間」.
怒る犬 MAD DOGS 黒田征太郎・日暮真三・長友啓典
「原爆を落としたのは誰だ」と怒る犬たちを主人公に,「核兵器・NO」のメッセージを込めて創り上げた,オールカラーのビジュアルブック.
生涯をかけて原発問題に取り組み,ガンで逝去した市民科学者・高木仁三郎の読み継がれたい二十二篇.岩波現代文庫オリジナル版.
一口に欧州といっても各国で事情が異なり,矛盾や対立も抱えている.原発政策の背景や電力自由化の実態など.最前線からの報告.
原発廃止および原子力の軍事利用の縮小に向かう国家.それを実現するために,どのようなシナリオを描くことができるかを考える.
地震多発国であり,技術力にも問題を抱える中国はなぜ原発大国をめざすのか? 最新データと現地取材から,その実態と背景に迫る.
なぜ停止原発は赤字を生み続けるのか,なぜ老朽原発を稼働したがるのか,電気料金の値上げに反対すべきなのはなぜか,わかりやすく提示.
福島原発事故を受け,自治体の役割が問われている.住民の健康・安全をどう守るか.電源三法交付金制度の運用転換など,具体的に提言する.
〔岩波ブックレット〕内部被曝 矢ヶ崎 克馬,守田 敏也
3・11以降,放射能による問題として重要視される内部被曝とは何か.影響に様々な見解があるのはなぜか.わかりやすく解説する.
震災と大津波,原発事故という「複合災害」の中で人々は何を経験したのか.現地のルポをまじえながら,全体の輪郭と課題をまとめる.
検証 原発労働 日本弁護士連合会 編
事故原発で誰が働いているのか.労基署も入れない現場に横行するピンハネ,違法派遣,偽装請負.「フクシマの英雄たち」の現実.
「さようなら原発」6万人集会に至るはちきれんばかりの思いと,人間の存在をかけた発言の全記録.ノーを貫く市民の拠点がここに!
さよなら,阿武隈の美しい森よ.記者,宇宙飛行士を経て福島県で農業を営む著者は「難民」となった.「農のある暮らし」からの考察.
原発は本当に安いのか.事故の莫大な賠償はどうするのか.再生可能エネルギーへと舵を切る合理性をコスト論の観点から訴える.
〔岩波ブックレット〕原発をどうするか,みんなで決める 飯田哲也,今井 一,杉田 敦,マエキタミヤコ,宮台真司
原発の未来は,一人一人の国民が考え,決めるしかない.そのためには国民投票が不可欠だ.その意義と可能性について徹底討論する.
〔岩波ブックレット〕原発への非服従 私たちが決意したこと 鶴見俊輔,澤地久枝,奥平康弘,大江健三郎
非服従の行動の用意を! 私たちが,原発のない平和をつくりだす.そのために,一人から,やる.繰り返しは,もう,しない.
1984年,下北半島の寒村で核燃料廃棄物処理場建設計画が始まる.農民たちの抵抗は本格化する.渾身の大河ルポ.新稿を大幅加筆.(解説=広瀬隆)
原発の建設・運転を止めるため,国や電力会社と闘ってきた原発訴訟.30年間,訴訟を手がけてきた弁護士が,その全体像を解説する.
日本の原発政策の「原点」には,被爆地・広島をも利用した,アメリカの「原子力平和利用」戦略があった.歴史の真相に挑む.
1954年,米国の水爆実験によって漁船が被爆した.沈黙を経て語り部となった元船員の人生を通して,人間と核との問題を浮彫りにする.
科学・技術政策の決定の場から批判的視点をもつ科学者がなぜ排除されていくのか.半世紀も前に格闘した坂田が残した言葉を読み解く.
フクシマの危機は,日本よりもドイツにインパクトを与えた? 3.11を機に脱原発のスピードを速めたドイツの選択をコンパクトに解説.
どうすれば私たちは核の呪縛から自由になれるのか,現実的な解答の一つが,非核兵器地帯である.第一人者による初の概説書.
90年代以降「非原子力化」に向かった欧米の展開を振り返り,分散型・再生可能な電力の選択への議論と協働を再提言する.
数々の紛争地を取材してきた著者が福島で見たものは.翻弄される住民たちの生の声とともに,原発震災下の実態を写真とルポで描く.
〔岩波現代文庫〕チェルノブイリ R.P.ゲイル,T.ハウザー/吉本晋一郎 訳
数々の紛争地を取材してきた著者が福島で見たものは.翻弄される住民たちの生の声とともに,原発震災下の実態を写真とルポで描く.
全世界に衝撃を与えた福島原発事故.生活を奪われた人びと,放射能におびえる子どもたち,事故処理に携わる作業員らの声を報告する.
ルポ 下北核半島 鎌田 慧,斉藤光政
原発,再処理工場,米軍三沢基地…….原子力と軍事に侵食される本州最北の地を見つづけてきたジャーナリストによる報告.
福島第一原発事故を検証し,原発の何が問題なのかをあらためて考える.原発から完全に脱却するための現実的かつ具体的な提案.
原発と震災 「科学」編集部 編
原発の立地および耐震性の問題を中心に,雑誌「科学」から最近の記事を精選.原子力問題の今後を考えるたしかな視座を提供する.
いまだ収拾のめどが立たない原発災害.努力と英知でこの事態をできるかぎり早く収め,安全なエネルギーの未来をつくりだそう!
インフォグラフィクス 原発――放射性廃棄物と隠れた原子爆弾 エステル・ゴンスターラ/今泉みね子 訳
世界のどこに,いくつの原発があるのか.廃棄物はどこへ運ばれるのか.事実とデータを,明確でわかりやすいグラフィクスで見せる.
〔岩波現代文庫〕チェルノブイリの祈り――未来の物語 スベトラーナ・アレクシエービッチ/松本妙子 訳
巨大事故に遭遇した人々が,沈黙を破って語り始めた.衝撃,悲しみ,新たなる思索,戦慄の光景を紡ぎ出した画期的インタビュー.
医療などで放射線に触れる機会は多いが,傷害やがん,遺伝への影響が心配だ.目に見えぬ放射線の実体や用語・単位を平易に解説.
電気を使う機会が増える一方ならば,原発に頼るのもやむをえないのか? チェルノブイリから20年,原発の危険な現状と電気の真実を新たに語り明かす.
原子力政策はいま,岐路にある.最終処分場,原子炉の寿命延長,新規増設など多くの課題を抱える日本のエネルギー政策とは.
東京電力の原子力発電所の自主点検作業において,80年代後半から,ひび割れの存在を隠すなどの不正が行われていた.原発の安全性を問う.
働くことは被曝すること――浜岡原発で検査作業をしていた嶋橋伸之さんの白血病死が明らかにした原子力産業の恐るべき実態とは.
狭い国土に,稼動中の原発33基を抱える日本.本当に安全か?原発事故とはそもそも何か? 放射能の怖さとは? 基本問題をやさしく解説する.
世界を震撼させた事故による放射能被害の全体像とは何か.日本での救援行動は何を結実させたか.チェルノブイリの「現在」を問う.
原発の心臓部である圧力容器の設計に携わった著者が,自ら体験した製造中の重大事故を紹介し,現在運転中の原発の問題点をえぐり出す.
原発事故はなぜ繰り返されるのか? 国の政策や原子力産業の問題を問い直し,安全性の考え方,これからの技術と人間のあり方を語る.
証言と内部資料をもとに新事実を発掘し,「隠す側」の巨大な構図を追及.チェルノブイリの真相は,もんじゅの国への伝言である.
〔岩波新書〕原子力発電 武谷 三男 編
本書は,原子力発電の仕組みを平易に解説したうえ,長年の共同研究に基づいて,廃棄物,死の灰,放射線障害,プルトニウム管理等の問題を指摘し,大きな事故の危険性を警告する.
原子力発電の副産物であり,「人類の夢をかなえる元素」とも「悪魔の元素」ともよばれるプルトニウムにまつわる話を,巨大科学技術の問題とかかわらせながら語る.
高濃度の放射能汚染に見舞われた現地とその周辺では,どれほどの被害が生まれ,住民は何を訴えているのか.度重なる取材にもとづいて,その実情を克明に伝える.
一つ一つの元素が,古来,人間の生活といかに関わってきたかを,元素の特徴とともに知ることで,文明と科学との関係を考える.
事故が起こらなくても,原発での労働は危険に満ちている.一度だけ入れた原発の内側.カメラは“クリーンな”原発の裏の顔をクローズアップしていく.




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