12名の日本市民はいかに英国の核基地を封鎖したか

――核ミサイルを「非武器化」するファスレーン365運動――

豊島耕一


 英国で唯一、核(「トライデント」核ミサイル約200発)が配備されているスコットランドのファスレーン基地のゲートに、各国から集まった市民が一年間交替で座り込み,非暴力の抵抗をすることで、基地の機能を麻痺させ、核兵器が国際法に違反することを際立たせる、そしてそれにより世論を喚起し、英国での核廃絶を実現しようとする。それが、2006年10月から1年間にわたって行なわれた「ファスレーン365」というプロジェクトだ。
 筆者は,2007年7月に、日本の市民12名の責任者として現地に赴き,封鎖行動を実施した。その経験と運動論、そしてイギリスの核をめぐる状況の一端を紹介する。

とよしま・こういち 1947年福岡県生まれ。九州大学および同大学院卒。理学博士(原子核物理学)。久留米大学医学部講師、佐賀大学教養部教授を経て、現在は理工学部教授。現在の主な研究分野は量子干渉現象。2001年の設立から04年の解散まで「国立大学独法化阻止全国ネットワーク」の事務局長を務める。