岡田外相は、就任翌日の9月17日、密約問題が「外交に対する国民の不信感を高めている」として11月末を目処に問題を調査・報告するよう外務省に命じた。
4つの密約のうち2つが、核搭載艦船の通航・寄港の容認と有事の際の沖縄への再持ち込みに関連するものだ。1992年以来、米海軍の水上艦船・攻撃原潜には核は搭載されておらず、戦略原潜は日本に寄港しないから寄港問題はなくなっている。筆者は、太平洋の核配備状況を詳説し、在日米軍基地に核を持ち込む必要も米軍側にはないと説明する。
しかし、核付きトマホークを日本に頻繁に寄港する攻撃原潜に載せるよう日本側が要請していると米議会報告書が示唆している。密約は過去のものではない、その土壌はなくなっていないのだ。外相は、「持ち込ませない」の原則の放棄か新たな密約化を必然化するこの秘密要請についても、調査を命じるべきだ。Hans M. Kristensen デンマーク出身。「米国科学者連合 (FAS)」の「核情報プロジェクト」ディレクター。
たくぼ・まさふみ ウェブサイト「核情報」主宰。