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多数決を疑う

社会的選択理論とは何か

多数決は国民の意思を反映しているのか? 社会的選択理論の視点から,より良い選び方のルールをさぐる.

多数決を疑う
著者 坂井 豊貴
通し番号 新赤版 1541
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2015/04/21
ISBN 9784004315414
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 194頁
在庫 在庫あり

選挙の正統性が保たれないとき,統治の根幹が揺らぎはじめる.選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本.多数決は本当に国民の意思を適切に反映しているのか? 本書では社会的選択理論の視点から,人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える.多数決に代わるルールは,果たしてあるのだろうか.

はじめに

第1章 多数決からの脱却
 1 多数決を見つめ直す
 2 ボルダルール
 3 実用例
 4 是認投票

第2章 代替案を絞り込む
 1 コンドルセの挑戦
 2 データの統計的処理
 3 さまざまな集約ルール

第3章 正しい判断は可能か
 1 真実の判定
 2 『社会契約論』における投票
 3 代表民主制

第4章 可能性の境界へ
 1 中位投票者定理
 2 アローの不可能性定理
 3 実証政治理論
 4 最適な改憲ハードルの計算

第5章 民主的ルートの強化
 1 立法と執行、主権者と政府
 2 小平市の都道328号線問題
 3 公共財供給メカニズムの設計

読書案内
主要参考文献
おわりに
坂井豊貴 (さかいとよたか)
 1975年広島県生まれ
 1998年早稲田大学商学部卒業,2000年神戸大学経済学修士課程修了,2005年ロチェスター大学経済学博士課程修了(Ph.D.).横浜市立大学経営科学系,横浜国立大学経済学部,慶應義塾大学経済学部の准教授を経て,
 現在─慶應義塾大学経済学部教授
 専攻─社会的選択理論,メカニズム・マーケットデザイン
 著書─『社会的選択理論への招待──投票と多数決の科学』(日本評論社,2013年),『マーケットデザイン──最先端の実用的な経済学』(ちくま新書,2013年),『マーケットデザイン入門──オークションとマッチングの経済学』(ミネルヴァ書房,2010年)ほか

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2019年2月16日
読売新聞(朝刊) 2016年11月21日
朝日新聞(朝刊) 2016年1月9日
毎日新聞(朝刊) 2015年12月13日
週刊読書人 2015年12月11日号
朝日新聞(朝刊) 2015年11月29日
日本経済新聞(朝刊) 2015年10月25日
朝日新聞(朝刊) 2015年7月14日
公明新聞(朝刊) 2015年6月22日
毎日新聞(朝刊) 2015年6月21日
朝日新聞(朝刊) 2015年6月14日
週刊東洋経済 2015年6月6日号
読売新聞(朝刊) 2015年5月31日
日本経済新聞(朝刊) 2015年5月24日
読売新聞(朝刊) 2015年5月18日
朝日新聞 2019年2月16日

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