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官僚たちのアベノミクス

異形の経済政策はいかに作られたか

官邸,経産省,財務省,日銀,財界,有識者……誰が,どんな論理で,いかに動いたのか.舞台裏に肉迫!

官僚たちのアベノミクス
著者 軽部 謙介
通し番号 新赤版 1703
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 2018/02/20
ISBN 9784004317036
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 270頁
在庫 在庫あり
「国家意思」は,はたしてどのように実際の政策に形作られ,実現されていくのか.政府・日銀の歴史的な「共同声明」作成のプロセス,「2」並びの目標数値の出処など. 官邸,経産省,財務省,金融庁,日銀,財界,有識者……誰が,どう動いたのか.圧倒的な取材力を誇る著者が,政権交代以降,異例の政策の生成過程をつぶさに再現する.
はじめに
 本書に登場する主な政治家や官僚など


Ⅰ 二〇一二年一一月~同年一二月

第1章 解 散
 突然の宣言/目立つ経産省/再生本部と諮問会議/政策への近道/身軽でなかった財務省
第2章 政策ブレインの形成
 インフレターゲット/老学者の高揚/かみ合った歯車/日銀の憂鬱
第3章 選挙公約はどのようにつくられたか
 姿みせた二%/公約づくり/「とんがっていた」安倍/日銀法改正/安倍 vs. 日銀総裁/安倍 vs. 経団連会長/安倍を支える財界人たち/財務省,根回しに入る/選挙,大勝利
第4章 政権移行の実相
 人狩り/幹部たちは一部屋に/国家意思の貫徹/財務省の登場/「アコード」の調整/諮問会議の復活/「もう少し待ってくれ」/日銀の上と下/矜持と落としどころ/「それを言っちゃあ,おしまいよ」


Ⅱ 二〇一二年一二月~一三年一月

第5章 スタートダッシュ
 「三本の矢」登場/顔そろえた参与/去る人々/閣議で金融政策/つぶれた正月/諮問会議の人選
第6章 デフレ脱却は誰の責任か
 奴隷契約/日銀の粘り/「主語をはっきり」/日銀は外国か?/米国の懸念/ちゃぶ台返し/G7Dで電話会議

第7章 アベノミクスの誕生
 一丁目一番地/財務省と内閣府/正副総裁同時辞任?/雪の氷川分館/金融有識者会議/「財務はだめ」/根回し開始/物価の安定/反対は二人/G7への書簡


Ⅲ 二〇一三年二月~同年七月

第8章 「米国は理解した」
 バーナンキ訪問/米国は好意的/突然の辞意表明/G7声明/トリクルダウン/オバマの肩透かし/否決された提案
第9章 異次元へ
 焦点はGPIF改革/「ばくちに使うのか」/世界の常識/大筋決着/ADB総裁をめぐる駆け引き/モデルを回す/サプライズ作戦成功
終 章 「アベノミクス」とはなんだったのか
 「繁栄のようなもの」/日銀の世代間断絶/「一強」状態の政権を誰が抑えるのか


あとがき

巻末資料/主な参考文献
軽部謙介(かるべ けんすけ)
1955年8月東京都生まれ.
1979年早稲田大学卒業,同年時事通信社入社.社会部,福岡支社,那覇支局などを経て東京本社経済部へ.ワシントン支局特派員(92─96年),経済部次長,ワシントン支
局長(2004─07年),ニューヨーク総局長(07─09年),編集局次長,解説委員長等を経て,現在,時事通信社解説委員.
著書─『Political Appointees』(フリープレス)『日米コメ交渉』(中公新書,農業ジャーナリスト賞受賞)『検証経済失政』(共著),『ドキュメント機密公電』『ドキュメントゼロ金利』『ドキュメント沖縄経済処分』『検証バブル失政』(以上,岩波書店),『ドキュメントアメリカの金権政治』(岩波新書)

書評情報

総合政策研究 2018年6月号
図書新聞 2018年6月2日号
金融財政事情 2018年5月14日
公明新聞 2018年4月30日
日刊ゲンダイ 2018年4月24日
東京新聞(朝刊) 2018年4月15日
日本経済新聞(朝刊) 2018年4月7日
ZAITEN 2018年5月号
週刊東洋経済 2018年4月7日号
スポーツ報知 2018年3月25日
しんぶん赤旗 2018年3月22日
日本経済新聞(夕刊) 2018年3月22日
週刊現代 2018年3月31日号
毎日新聞(朝刊) 2018年3月4日

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