新版 行政ってなんだろう

大好評だった旧版に,2000年以降の行政改革の動きを大幅加筆.最新の行政のしくみや課題がわかる1冊.

新版 行政ってなんだろう
著者 新藤 宗幸
通し番号 586
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 社会・倫理
刊行日 2008/02/20
ISBN 9784005005864
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 234頁
在庫 品切れ

私たちのくらしに行政はどんな役割を果たしているのだろうか.行政の制度や考え方はどうなっているのだろうか.歴史的な変遷をふまえ,2000年以降の行政改革による省庁再編や地方分権の進み具合も含めて最新の事情をわかりやすく解説する.行政のしくみはもちろん,私たちの政治とのかかわりがよくわかる1冊.


■内容紹介

 私たちのくらしは,日々行政が供給するサービスによって成り立っています.朝起きてから学校にいくまでにも,実にたくさんのサービスを利用しています.たとえば,歯を磨いたり,顔を洗ったりするときに使う水道水,トイレの下水処理,家庭から出されたさまざまなごみの収集などです.また学校にいくまでの道路の多くも,行政が管理していますが,事故がおきないようにルールを作り,必要であれば歩道橋をつくったり,ミラーをたてたりします.そして安全がきちんと守られているかどうか,あるいは守るように警察官が見届けています.これも行政の仕事の一つです.また公立の学校の運営も,行政が担っています.
 このように私たちのくらしに密接にかかわる行政の活動は実に多岐にわたり,多くの公務員と呼ばれる人々が働いています.旧版同様,新版でもそのしくみがどのようにつくられ,どんな役割をはたして今日まできたのかをわかりやすく解説します.そのうえで,行政の働きが変えた市民のくらしを,福祉政策や公共事業,規制緩和の動きなどから検証し,問題点をあきらかにします.
 2000年以降の行政改革による省庁再編,地方分権の進み具合など最新の情報も存分に織り込みながら,これからの行政のありかたを探り,市民としてどうかかわるべきかを考えるのに最適な一冊です.

プロローグ 行政をみる眼
第Ⅰ章 行政国家の広がりとその変化
第Ⅱ章 日本の行政制度の変遷と現状
第Ⅲ章 行政の働きが変えた市民のくらし
エピローグ 市民のコントロールによる行政
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