勇気ってなんだろう

それでも信念を貫いた人びとが語る勇気とは.

勇気ってなんだろう
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者 江川 紹子
通し番号 ジュニア新書 639
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 生活・生き方
刊行日 2009/11/20
ISBN 9784005006397
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 222頁
定価 本体820円+税
在庫 在庫あり

いつかニュースで見た,あるいは海の向こうに住んでいる,私たちからは遠い,「勇敢な」人たち….でも,テレビでは聞こえなかった,葛藤を語る彼らの赤裸々な声は,私たちの心にも突き刺さる.勇気ってどういうこと?もしかして意外と身近なこと?自分ととことん向き合った彼らの話を聞いて,いま,勇気を考えてみませんか.

■内容紹介
 勇気ってなんだろう,と言われても,なんだか大げさで恥ずかしいし,自分にはあんまり関係のないテーマのようにも思えます.
 たしかに,この本に出てくるうちの何人かは,きっとみなさんもテレビのニュースや新聞のどこかで,その名前を耳にしたことがあるのではないかと思います.世界最高峰の山に登る人,拉致された家族のために闘う人,いまはヘルパーをしているけれど前は国会議員だった人,警察の不正を告発した人,イラクの子どもたちを助けた人….あるいは,いまでも戦闘が行われている,イスラエルという複雑な事情を抱えた国の人たちも登場します.
 だから,日本でふつうに暮らしている自分とは,まったくかけ離れた,遠くの人たちの話だと思うかもしれません. でも,率直に語ってくれた彼らの声を聞いてみると,激しく後悔したり,引きこもってしまったり,ときには死んでしまいたくなったり,その心は大きく揺れ,悩みぬいたことがひしひしと伝わってきます.彼らも決してスーパーマン,スーパーウーマンではないのです.
 江川紹子さんは,彼らの言葉を丁寧に受け止め,背景を説明して,私たちに勇気について考えるためのヒントを与えてくれています.
 よくよく考えてみれば,私たちにも,たとえば,いじめを知ってしまったけれど見ないふりをしてしまったとき,自分の過ちを隠して嘘をついてしまったとき,まわりに流されて自分のしたいことができなかったとき…,ああ,あと少し勇気があればよかったのに,と思い返す場面がたくさんあります.
 バッシングやいじめ,過ちや悲しみに直面して,彼らはどうやって自らと向き合い,苦しみながらも前に進んでいったのでしょうか.江川さんが「おわりに」で書かれているように,みなさんがそれぞれのなかに「勇気の種」をみつけてくださったらいいなと思っています.

はじめに
1 自分に正直に ― 野口健さん
2 過ちと向き合って ― 山本譲司さん
3 柔軟に考える ― 蓮池透さん
4 信念をつらぬく ― 仙波敏郎さん
5 「命」にこだわって ― 高遠菜穂子さん
6 暴力を止める声 ― イスラエルの人びと
おわりに
江川紹子(えがわ・しょうこ)
1958年,東京生まれ.早稲田大学政経学部卒業.神奈川新聞社会部記者を経て,フリージャーナリストに.新宗教・災害・冤罪のほか,若者の悩みや生き方の問題に取り組む.95年,一連のオウム真理教報道で菊池寛賞を受賞.主な著書として『救世主の野望~オウム真理教を追って』 (教育史料出版会),『証言10代 もっと言いたい! 私たちのこと』(NHK出版),『人を助ける仕事―「生きがい」を見つめた37人の記録』(小学館文庫)ほか多数.

書評情報

AERA with Kids 2012年夏号
朝日新聞(朝刊) 2010年1月24日
東京新聞(夕刊) 2010年1月12日
サンデー毎日 2009年12月27日号
ページトップへ戻る