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2022.06.22
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2019.09.05
電子書籍対応
社会の真実の見つけかた
未来を選びとるために,情報を読み解く力を身につける大切さを自身の取材をもとに解説する.
メディアが流す情報を鵜呑みにしていては,社会の真実は見えてこない.9・11以後のアメリカで,人々の恐怖心と競争を煽ってきたメディアの実態を実際に体験し,取材してきた著者が,「情報を読み解く力」を身につける大切さを若い世代に向けて解説する.同時にそこにこそ〝未来を選ぶ自由〟があると説く.
■内容紹介
講演や取材で日本全国を飛び回る堤さんは,これまでたくさんの若者たちと出会ってきた.格差と貧困がジワジワと浸透する社会で,少しでも希望が持てる社会にしようと行動する若者に勇気をもらう一方で,未来に不安を感じ,ときに絶望に打ちひしがれ,生きることに意味をもてない若者たちの多さに愕然したという.
「本来,誰もがもっている“未来を選び取る自由”は,過酷な現実を前にまるで夢の中の話になってしまっている・・・.」
「“未来を選び取る自由”がないということは,一人ひとりの生きる権利が大切にされていないと同じです」
と堤さんが打ち合わせの席で何度話されたことだろう.
自らの生きる権利を守るために必要なこと,それは社会の真実を見抜く力,特にメディアの流す大量の情報に左右されず,なにが実際におきているのかを読み解く力をもつことだと堤さんは言う.
9・11以後のアメリカでは,メディアに煽り立てられ,何が真実なのかを疑問に思ったり,考えたりする間もなく多くの若者が戦場へ行った.それがアメリカの自由を守ることだと信じて.堤さんは,メディアの流す情報を鵜呑みにする危険性を,日米での地道な取材から明らかにしていく.そこに書かれる具体的なヒントは,これからの社会を生きる若者たちの力に大いに役立つだろう.
第1章 戦争の作りかた-三つの簡単なステップ
恐怖が判断力を失わせる/現れた敵/「戦争がはじまるぞ」/人はイメージと思いこみで動かされる/戦争を作り出す三つのステップ/本当に大事な情報が見せてもらえなくなる/メディアをうのみにしているあいだに法律が変えられる/戦争にお金が使われれば,学生より兵士が増えていく/「君には,夢をかなえる価値がある」/貧しい子どもは軍へ,中流の子どもは借金づけに
第2章 教育がビジネスになる
奇妙な出来事/全米に広がる教師のインチキ合戦/教師と公教育バッシングになった教育改革/落ちこぼれゼロ法で肥満児が増える/なぜ教師の二人に一人が五年以内に辞めるのか?/障害を持つ生徒にも同じノルマ/孤立する教師たち/ベビーシッターより安い時給/オバマのRace to the Top(全米予算レース)/七年でかけ金が二倍になる投資「チャータースクール」/21世紀の新しいベンチャー型チャリティー/公教育は悪,チャータースクールは善/そして日本の教育現場は?
第3章 メディアが見せるイメージはウソ? ホント?
テレビは信用できない/マスコミは出演者とお金の流れを見る/一行ニュースの落とし穴/世界が恐れる謎のハッカー集団/世界中のニュース報道を比べてみる/ニュース監視NGOを利用する/大手メディアとインターネット―どちらが信用度が高い?/当事者の声を聞くともうひとつの世界が見える/ウィキリークスつぶしが示すもの/スキャンダル報道の裏にある重要ニュース/国会のホームページを見ると新聞・テレビのからくりが見える/大手メディアとローカルメディアを比べてみる
第4章 社会は変えられる
「人生で一番ワクワクしたオバマ選挙」/社会を変える高齢者たち/「しあわせになりたきゃ選挙に行け」/「選挙と選挙の間こそが本番なのよ」/若者が政治から目を離しているすきに/「最高の投資商品があるんです,若者の教育ですよ」/「ネットがある時代に生まれて本当に良かった」/いろいろな意見を聞いて結論を出す/ライブ(対面)の力/自由にモノを言える場を守る/教育現場から社会を変える/英語は最強の武器になる/誰でも真実を見つける力を持っている
恐怖が判断力を失わせる/現れた敵/「戦争がはじまるぞ」/人はイメージと思いこみで動かされる/戦争を作り出す三つのステップ/本当に大事な情報が見せてもらえなくなる/メディアをうのみにしているあいだに法律が変えられる/戦争にお金が使われれば,学生より兵士が増えていく/「君には,夢をかなえる価値がある」/貧しい子どもは軍へ,中流の子どもは借金づけに
第2章 教育がビジネスになる
奇妙な出来事/全米に広がる教師のインチキ合戦/教師と公教育バッシングになった教育改革/落ちこぼれゼロ法で肥満児が増える/なぜ教師の二人に一人が五年以内に辞めるのか?/障害を持つ生徒にも同じノルマ/孤立する教師たち/ベビーシッターより安い時給/オバマのRace to the Top(全米予算レース)/七年でかけ金が二倍になる投資「チャータースクール」/21世紀の新しいベンチャー型チャリティー/公教育は悪,チャータースクールは善/そして日本の教育現場は?
第3章 メディアが見せるイメージはウソ? ホント?
テレビは信用できない/マスコミは出演者とお金の流れを見る/一行ニュースの落とし穴/世界が恐れる謎のハッカー集団/世界中のニュース報道を比べてみる/ニュース監視NGOを利用する/大手メディアとインターネット―どちらが信用度が高い?/当事者の声を聞くともうひとつの世界が見える/ウィキリークスつぶしが示すもの/スキャンダル報道の裏にある重要ニュース/国会のホームページを見ると新聞・テレビのからくりが見える/大手メディアとローカルメディアを比べてみる
第4章 社会は変えられる
「人生で一番ワクワクしたオバマ選挙」/社会を変える高齢者たち/「しあわせになりたきゃ選挙に行け」/「選挙と選挙の間こそが本番なのよ」/若者が政治から目を離しているすきに/「最高の投資商品があるんです,若者の教育ですよ」/「ネットがある時代に生まれて本当に良かった」/いろいろな意見を聞いて結論を出す/ライブ(対面)の力/自由にモノを言える場を守る/教育現場から社会を変える/英語は最強の武器になる/誰でも真実を見つける力を持っている
堤 未果(つつみ みか)
東京生まれ.ジャーナリスト.ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒,ニューヨーク市立大学国際関係論学科修士課程修了.国連婦人開発基金,アムネスティ・インターナショナルNY支局員を経て,米国野村證券に勤務中に9・11同時多発テロに遭遇,以後ジャーナリストとして活躍.現在は日米を行き来しながら,執筆活動を行っている.著書に『はじめての留学』(PHP研究所),『グラウンド・ゼロがくれた希望』(扶桑社文庫),『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』『ルポ 貧困大国アメリカ』,『ルポ 貧困大国アメリカII』(岩波新書),『もうひとつの核なき世界』(小学館),ほか多数.
東京生まれ.ジャーナリスト.ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒,ニューヨーク市立大学国際関係論学科修士課程修了.国連婦人開発基金,アムネスティ・インターナショナルNY支局員を経て,米国野村證券に勤務中に9・11同時多発テロに遭遇,以後ジャーナリストとして活躍.現在は日米を行き来しながら,執筆活動を行っている.著書に『はじめての留学』(PHP研究所),『グラウンド・ゼロがくれた希望』(扶桑社文庫),『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』『ルポ 貧困大国アメリカ』,『ルポ 貧困大国アメリカII』(岩波新書),『もうひとつの核なき世界』(小学館),ほか多数.
書評情報
朝日新聞(朝刊) 2019年7月5日(「声」欄)
としょかん通信〔中高校生版〕 2013年8月号
週刊東洋経済 2011年3月19日号
朝日中学生ウイークリー 2011年3月13日号
としょかん通信〔中高校生版〕 2013年8月号
週刊東洋経済 2011年3月19日号
朝日中学生ウイークリー 2011年3月13日号