なんにもないけどやってみた

プラ子のアフリカボランティア日記

人を愛するってこういうことなんだ.

なんにもないけどやってみた
著者 栗山 さやか
通し番号 ジュニア新書 696
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 進路・仕事
刊行日 2011/10/20
ISBN 9784005006960
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 222頁
在庫 品切れ

茶髪でガングロ,渋谷109の元ショップ店員が,シブヤを飛び出して世界放浪の旅へ.たまたま立ち寄ったアフリカの医療施設で出会ったのは,HIVや末期ガン,風土病に苦しむ若い女性たちだった.知識も経験もなく無力だけど無心に,「目の前にいる友達」を助けるために活動を続けるプラ子さんの感動の記録.

■内容紹介

著者の栗山さやかさんは,かつて,渋谷109のショップの店員だった典型的な渋谷系ギャルです.
ガングロで茶髪の盛り盛りヘアスタイル….
彼女は,ある時,郷里の親友を病気で亡くしてしまいます.
自分がファッションのことばかりに夢中になって毎日を過ごし,親友が病気で苦しんでいることを思いやることができなかった…,と,あらためて自分の生き方を振り返り,海外放浪の旅に出ます.
旅の途中で立ち寄ったアフリカの施設では,若い女の子たちが,HIVやがん,アフリカ特有の病気などで苦しんでいました.そして,苦しみながら次々と亡くなっていく…….
そんな女の子たちを目の前にして,自分は医療技術も知識も経験も何もないけれど,せめて孤独のうちに亡くなっていく人たちの力になりたいと,献身的に世話をし,患者が亡くなる直前まで手を握りしめ,看取ってきました.

渋谷系ギャルが,アフリカの人々と接するなかで何を感じたのか….
本書は,そんなたくさんの患者さんとの出会い,別れを描いた感動的な日記です.
1 無防備に――無防備に飛び込んだアフリカ.そこで見たものは・・・
エチオピア生活七カ月のこと/施設のこと/体を売るということ/出てきちゃった赤ちゃん/ベッドの上だけの生活/亡くなってしまった後/お友達,家族との面会/人を思いやるということ/みんなの欲しがるもの/トルナシのこと/トルナシのこと.続きです/トルナシの最後の日のこと

2 無力――無力を感じること
施設を出るということ/エチオピアのお年寄りのこと/末期がんのママ/ママのこと続きです/老人のような女の子/HIVの血液検査のこと/割礼のこと/悪霊のこと/さなだ虫/ツオハイのこと/医大生/名前/バイユシのこと/生まれた国の違い/エチオピアのアルマズのこと/アルマズのこと,続きです

3 無心に――目の前の現実
エチオピアの基本情報/おもちゃのこと/胸が痛くなること/思うこと/ペットボトルのこと/マラゥイのこと/親からのメール/モザンビーク/失明している子たち/ズンナシとママのこと/村とかのこと/アフリカの女の子たち

あとがき
さやかさんのこと(坂之上洋子)

書評情報

週刊読書人 2013年6月14日号
Z CLUB 2012年2月号
朝日中学生ウイークリー 2011年12月4日号
東京新聞(朝刊) 2011年11月5日
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