恐竜時代I

起源から巨大化へ

巨大化・空への進出はどのように進んだのか

恐竜時代I
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著者 小林 快次
通し番号 ジュニア新書 716
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 歴史
刊行日 2012/06/20
ISBN 9784005007165
Cコード 0245
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 204頁
定価 本体940円+税
在庫 在庫あり

地球上にあらわれた2億3000万年前,小型の恐竜たちは大型のワニの祖先に圧倒されていた.その後,2億年前,ワニの祖先が絶滅したのをきっかけに,恐竜が大繁栄していく.さらに巨大恐竜の出現,始祖鳥の空への進出と,多様化が進む.アルゼンチン,南極,中国などでの発掘経験もまじえ,恐竜繁栄の歴史をえがく.[カラー16頁]

■内容紹介
 中国西端のジュンガル盆地は,北のアルタイ山脈と南のボロホロ山脈にはさまれた砂漠地帯である.しかし,1億6000万年前,中央に広いジュンガル湖があり,水も緑も豊かで,恐竜たちの楽園だった.
 ある日,リムサウルスの群れが湖岸にひろがる沼地を,爽快に走っていた.数日つづいていた雨のせいか,ところどころ地面がぬかるんでいた.
 突然,目の前に大きな水たまりがあらわれた.一つめはその脇を走りぬけたが,いくつも水たまりがつづいていた.つい,スピードを出し過ぎていたので,いくつめかの水たまりに足を踏み入れてしまった.バランスをくずして泥水の中に横倒しになった.
 直径1メートル,深さ1メートルの穴は,小さなリムサウルスにとっては深く大きい.穴から出ようともがいたが,溺れ死んでしまった.
 ――4章には,こんな情景が描かれている.
 いったい,この落とし穴は何だったのか? この楽園には,ほかにはどんな恐竜がすんでいたのか?
 それらについては,本書にくわしく書いているので,楽しんでいただきたい.
 各章とも,最新の研究成果をふまえて,出現時期がいつか,体を巨大にするための仕組みは何か,始祖鳥は鳥か,鳥類の出現はいつか,などについて解説しており,なんと活発な研究・議論がくりひろげられているのかと思わせてくれます.

1 アラスカで恐竜化石を探す
2 地球最古の恐竜〔三畳紀後期〕
3 全大陸制覇へ〔ジュラ紀前期〕
4 小型獣脚類さかえる〔ジュラ紀中期・後期〕
5 巨大化へ〔ジュラ紀後期〕
6 空へ進出する〔ジュラ紀後期〕
小林 快次(こばやし・よしつぐ)
1971年生まれ.サザンメソジスト大学地球科学科で博士号取得.
現在,北海道大学総合博物館准教授,大阪大学総合学術博物館招聘准教授.
獣脚類のオルニトミムス類を中心に,恐竜の分類,生理・生態を研究する.
主フィールドはモンゴル,アラスカ,中国,カナダ,アメリカ,アルゼンチンなど.

書評情報

ビッグイシュー 243号(2014年7月15日)
東京新聞(朝刊) 2013年6月9日
北日本新聞(朝刊) 2012年8月26日
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