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10代の憲法な毎日

校則と個人の自由はどちらが優先?部活動のトラブルはどう解決する?憲法を日常生活にいかすための一冊.

10代の憲法な毎日
著者 伊藤 真
通し番号 788
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 社会・倫理
刊行日 2014/11/20
ISBN 9784005007882
Cコード 0232
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 230頁
在庫 品切れ

校則と個人の自由,10代の結婚,生徒会や部活動でのトラブル等.高校生活でおこる出来事を憲法にてらして高校生達が大考察.〝憲法の伝道師〟伊藤先生の指南のもと見えてきたのは,一人一人の自由や権利を守るために憲法があり,その精神を持ってあらゆるルールを運用する必要性.憲法を生活にいかす方法を具体的に学べる一冊.

■内容紹介

 多くの若者が学校の授業で「憲法」を学ぶ.しかし条文は覚えていても,自分たちの日々の暮らしにその精神がどのようにかかわっているのかを理解しているとは言い難い.本書では,沙織さん,健太君の二人の高校生を主人公にし,彼らの日常,つまり学校生活や家庭・地域で起こる出来事を“憲法の伝道師”伊藤先生とともに考え,議論していくスタイルをとる.
 たとえば校則.パーマや髪の色を染めるとことを禁止されている学校で,一人の生徒が禁を犯してパーマを掛けてしまった・・・.校則違反であることはもちろんだが,憲法にてらしてみるとどうなのか.さまざまな議論を繰り返す中で,二人が友人達とともに気付いていくのは,憲法が自分たちを縛るものとしてではなく,国民一人ひとりの自由や権利を守るために存在するということだった.
 憲法改正が声高に叫ばれている今だからこそ,本書を通して憲法の精神を生活のレベルで理解し,エンパワーメントのきっかけにしてほしいと考える.
はじめに
プロローグ

1章 学校内での自由と権利とは? 
①茶髪はルール違反,それとも・・・・・・/②学校外の生活にまで口をはさむって・・・・・・/③「好き!」という気持ちを大事に/④悪いことをしてないのに?/⑤私の成績,どう評価されている?/⑥宿題が多すぎる!/⑦学校側に考えてほしいこともある!/【①から⑦までのまとめ】/⑧部活動で自分を高める/⑨生徒会でできること/⑩体罰・いじめから身を守る/⑪思想・良心の自由を保障する/⑫表現の自由/⑬他人と違ってもいいんだ!/⑭外国人と共に生きる/【⑧から⑭までのまとめ】

2章 学校という制度のあり方を考える
⑮学校が序列化されてきている?!/⑯私学助成は憲法違反なの?/⑰女子校や定時制の意味/⑱学校の図書室や保健室の利用/⑲優秀な生徒を伸ばす?/⑳学校に行けなくなっちゃったら・・・・・・/【⑮から⑳までのまとめ】/

3章 家の中での自由と権利とは?
21門限とか小遣いのこと/22家の手伝いはしなくちゃいけないの?/23養子って何?/24虐待から守られる/25兄弟は,平等!/【21から25までのまとめ】

4章 社会生活の中の自由と権利
26習い事をする,自分を高める/27生活保護,社会保障は権利!/28未成年者が契約するということ/29肖像権,著作権って?/30犯人だと疑われてしまったら/31未成年者が罪を犯してしまったら/32ボランティア活動,奉仕活動に参加する/33未成年者も住民投票できる!/34政治にかかわる請願権を行使する/【26から34までのまとめ】

おわりに
伊藤 真(いとう・まこと)
1958年東京生まれ.伊藤塾塾長・弁護士・法学館法律事務所所長・法学館憲法研究所所長.日弁連憲法問題対策本部副本部長.「一人一票実現国民会議」発起人.『中高生のための憲法教室』(岩波ジュニア新書,2009年),『憲法が教えてくれたこと その女子高生の日々が輝きだした理由』(幻冬舎ルネッサンス,2012年),『伊藤真の憲法入門 第5版』(日本評論社,2014年),『憲法は誰のもの?―自民党改憲案の検証』(岩波ブックレット,2013年)など著書多数.中高生のための映像教材「憲法を観る」(「憲法と共に歩む」製作委員会)を監修.

書評情報

長崎新聞 2018年4月8日
大學新聞 第116号(2015年2月)
図書館教育ニュース 2015年1月18日号〔附録〕
中日新聞(朝刊) 2015年1月4日

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