インカの世界を知る

天空の聖殿マチュピチュ,深い森に眠る神殿,謎に満ちた巨石….神秘と謎に包まれたインカの魅力を多数の写真とともに紹介します.

インカの世界を知る
著者 木村 秀雄 , 高野 潤
通し番号 819
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 歴史
刊行日 2015/11/20
ISBN 9784005008193
Cコード 0222
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 216頁
定価 1,056円
在庫 在庫僅少

天空の聖殿マチュピチュや太陽の神殿,深い森に眠る遺跡,謎に満ちた巨石,全国に張り巡らされたインカ道….南米大陸に栄えたインカとはどのような文明をもち,どのような人々が暮らしていたのでしょうか.その神秘と謎に包まれたインカの魅力を多数の写真とともに紹介します.(カラー16ページ)
 

■編集部からのメッセージ
 日本人が一度は行ってみたい場所として常に上位にランクされる天空の聖殿マチュピチュをはじめ,深い森に眠る遺跡群,全土に張り巡らされたインカ道….果たしてインカとはどのような文化をもち,人々はどのような生活をしていたのでしょうか?
 ラテンアメリカ研究の第一人者と長くアンデスに通い続けている写真家の二人が,それぞれの視点から神秘と謎に包まれたと南米インカの魅力を紹介します.

第1部 インカを知る
 はじめに――謎のマチュピチュ遺跡
 インカ国家とはいかなるものか
 インカはどこから来たのか
 インカについての記録
 インカの国家はなぜ「帝国」と呼ばれたのか
 「インカ」とは誰のことか
 インカ国家の拡大
 インカの征服法
 アンデス山脈の気候
 アンデスの自然区域
 インカ時代の村落
 インカと現在の先住民文化
 …etc

第2部 10の視点から見たインカ帝国
 太陽神殿を基本とした広がり
 儀礼や神託が行われていた聖所
 森の峡谷に築かれた城塞都市
 驚きや不思議の岩
 水への姿勢と利用法
 アンデス農業を支えた階段畑
 網羅したカパック・ニャン
 墳墓の形
 作物コルカ
 海岸地方
木村秀雄(きむら ひでお)
東京大学大学院総合文化研究科教授.1950年生まれ.1975年東京大学教養学部卒業.82年同大学大学院社会学研究科文化人類学専修課程博士課程単位取得満期退学.78-81年国際協力事業団青年海外協力隊員(ボリビア国立人類学研究所研究員).専門分野は人類学,ラテンアメリカ研究,人間の安全保障研究.著書に『響きあう神話 現代アマゾニアの物語世界』(世界思想社),『水の国の歌』(東京大学出版会)などがある.

高野 潤(たかの じゅん)
写真家.1947年新潟県生まれ.写真学校卒業後,1973年からペルーやボリビアをはじめとしたアンデスやアマゾンに毎年通いつづける.著書に『インカを歩く』(岩波新書カラー版),『大地と人を撮る―アンデスを歩き続けて』(岩波ジュニア新書カラー版),『マチュピチュ』『インカ帝国―大街道を行く』,『新大陸が生んだ食物』(共に中公新書カラー版),『インカの食卓』(平凡社),『アマゾン 森の貌』(新潮社)などがある.

書評情報

しんぶん赤旗 2016年1月24日
ページトップへ戻る