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寿命はなぜ決まっているのか
長生き遺伝子のヒミツ
人はみな,なぜ老い,死ぬのか.「長生き遺伝子」とは? 老化とガンの関係は? 細胞老化の研究者が,科学的な観点から解説.
「いつまでも若く」「ずっと健康でいたい」――アンチ・エイジング(抗加齢)は遠い昔から,人類の夢でした.しかし,人はみな,いつかは死にます.生き物はなぜ老い,なぜ死ぬのか? 「いのちの回数券」「長生き遺伝子」とは何か? 老化とガンの関係は? 細胞老化を第一線で研究する著者が,科学的な観点から,やさしく解説します.
はじめに
第1章 赤ちゃんも老化している!?
ヒトはどのように死ぬのか?
老化しない生物もいる?──細菌と原生生物
不死身な生きものプラナリア
樹木という生き方
一つ一つの細胞が老化する──ヘイフリックの実験
なかなか老化しない細胞① 幹細胞、神経細胞
なかなか老化しない細胞② 生殖細胞
卵や精子も老化する
細胞が老化するとどうなる?
「プログラム仮説」と「エラー蓄積仮説」
死滅する神経細胞
脳の老化の原因
ヒト早期老化症(早老症)
個体の寿命は延ばせるの?
ホルモンと個体老化
閉経後の三〇年は「余計」ではない
おばあちゃん仮説
ホルモン治療で若返る?
個体の死と細胞の死
なぜヒトは死ぬのか?
第2章 いのちの回数券はある?
人生はカウントダウン?
ちょっと復習──細胞分裂とDNAの複製
DNA合成酵素の二つの「くせ」
それでも変異はたまっていく
iPS細胞も老化する
染色体の端っこ問題
テロメラーゼで元に戻す
テロメアは分裂回数を数える
テロメアは唯一のいのちの回数券か?
第3章 DNA修復という若返り術
メンデルと遺伝子──遺伝子って、何?
遺伝子はDNAでできている──大腸菌はえらい!
遺伝子は「情報」、DNAは「もの」
意外とか弱いDNA
発電所ミトコンドリアの功罪
強い味方! DNA修復機構
細胞周期を止めて傷を修復
修復機構の破たんは、病気を引き起こす
ゲノムの守護神p53
DNAの傷とガン化
ゲノムの傷と細胞の老化
新しい細胞に渡す「きれいなゲノム」
それでも傷つくゲノム──修復の限界
第4章 長生き遺伝子の解明
「長生き遺伝子」はあるのか?
環境も寿命を延ばす
ヒトの長寿遺伝子の探索
長寿遺伝子の正体
モデル生物を使った長寿遺伝子の探索
マウスは老化研究に向いていない!
三〇年生きるハダカデバネズミ
老化研究に最適な生きもの① ハエ、線虫
老化研究に最適な生きもの② 酵母菌
ゲノムには壊れやすいところがある
巨大反復配列リボソームRNA遺伝子
リボソームRNA遺伝子は裸の王様!?
遺伝子増幅機構の正体
Sir2とFob1は寿命に関わる遺伝子である
rDNAが寿命を決めている!
ヒトでもrDNAは老化速度を決めている?
サーチュインとrDNA
細胞老化のrDNA仮説
長寿遺伝子を活性化させるには
NMNは夢の若返り薬か?
終章 寿命はなぜ決まっているのか
老化がなければ人類絶滅!?
寿命が延びると幸せか?
老化は必要?
老化はガンを防ぎ、生きものを進化させた!
高齢になるとガンになるのはなぜ?
ヒトの寿命は操れるか?
最後はガンと認知症との戦いか?
人類は長寿社会を維持できるか
少子化を少しでもくい止めるには
科学にウルトラCを期待しない
寿命はなぜあるのか
おわりに
キーワード
第1章 赤ちゃんも老化している!?
ヒトはどのように死ぬのか?
老化しない生物もいる?──細菌と原生生物
不死身な生きものプラナリア
樹木という生き方
一つ一つの細胞が老化する──ヘイフリックの実験
なかなか老化しない細胞① 幹細胞、神経細胞
なかなか老化しない細胞② 生殖細胞
卵や精子も老化する
細胞が老化するとどうなる?
「プログラム仮説」と「エラー蓄積仮説」
死滅する神経細胞
脳の老化の原因
ヒト早期老化症(早老症)
個体の寿命は延ばせるの?
ホルモンと個体老化
閉経後の三〇年は「余計」ではない
おばあちゃん仮説
ホルモン治療で若返る?
個体の死と細胞の死
なぜヒトは死ぬのか?
第2章 いのちの回数券はある?
人生はカウントダウン?
ちょっと復習──細胞分裂とDNAの複製
DNA合成酵素の二つの「くせ」
それでも変異はたまっていく
iPS細胞も老化する
染色体の端っこ問題
テロメラーゼで元に戻す
テロメアは分裂回数を数える
テロメアは唯一のいのちの回数券か?
第3章 DNA修復という若返り術
メンデルと遺伝子──遺伝子って、何?
遺伝子はDNAでできている──大腸菌はえらい!
遺伝子は「情報」、DNAは「もの」
意外とか弱いDNA
発電所ミトコンドリアの功罪
強い味方! DNA修復機構
細胞周期を止めて傷を修復
修復機構の破たんは、病気を引き起こす
ゲノムの守護神p53
DNAの傷とガン化
ゲノムの傷と細胞の老化
新しい細胞に渡す「きれいなゲノム」
それでも傷つくゲノム──修復の限界
第4章 長生き遺伝子の解明
「長生き遺伝子」はあるのか?
環境も寿命を延ばす
ヒトの長寿遺伝子の探索
長寿遺伝子の正体
モデル生物を使った長寿遺伝子の探索
マウスは老化研究に向いていない!
三〇年生きるハダカデバネズミ
老化研究に最適な生きもの① ハエ、線虫
老化研究に最適な生きもの② 酵母菌
ゲノムには壊れやすいところがある
巨大反復配列リボソームRNA遺伝子
リボソームRNA遺伝子は裸の王様!?
遺伝子増幅機構の正体
Sir2とFob1は寿命に関わる遺伝子である
rDNAが寿命を決めている!
ヒトでもrDNAは老化速度を決めている?
サーチュインとrDNA
細胞老化のrDNA仮説
長寿遺伝子を活性化させるには
NMNは夢の若返り薬か?
終章 寿命はなぜ決まっているのか
老化がなければ人類絶滅!?
寿命が延びると幸せか?
老化は必要?
老化はガンを防ぎ、生きものを進化させた!
高齢になるとガンになるのはなぜ?
ヒトの寿命は操れるか?
最後はガンと認知症との戦いか?
人類は長寿社会を維持できるか
少子化を少しでもくい止めるには
科学にウルトラCを期待しない
寿命はなぜあるのか
おわりに
キーワード
小林武彦(こばやし たけひこ)
1963年、神奈川県生まれ。東京大学分子細胞生物学研究所ゲノム再生研究分野教授。九州大学大学院医学系研究科修了。米国ロッシュ分子生物学研究所および米国国立衛生研究所、基礎生物学研究所、国立遺伝学研究所を経て、現職。専門は、分子遺伝学、ゲノム再生学、分子生物学。
1963年、神奈川県生まれ。東京大学分子細胞生物学研究所ゲノム再生研究分野教授。九州大学大学院医学系研究科修了。米国ロッシュ分子生物学研究所および米国国立衛生研究所、基礎生物学研究所、国立遺伝学研究所を経て、現職。専門は、分子遺伝学、ゲノム再生学、分子生物学。