岩波現代全書

明治日本の植民地支配

北海道から朝鮮へ

「東学党首魁」と書かれた遺骨の軌跡をたどって見えてきた,北海道から朝鮮へと続く植民地支配の闇の奥.

明治日本の植民地支配
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著者 井上 勝生
通し番号 11
ジャンル 書籍 > 岩波現代全書 > 歴史・伝記
シリーズ 岩波現代全書
刊行日 2013/08/20
ISBN 9784000291118
Cコード 0321
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 262頁
定価 本体2,100円+税
在庫 在庫あり
著者が勤める北海道大学で「東学党首魁」と書かれた遺骨が見つかった.誰がなぜどのように運んだのだろうか? 遺骨の軌跡をたどって北海道,朝鮮半島,四国へと旅を重ね,日清戦争のもう一つの側面,ジェノサイドの真実が浮かび上がる.アイヌ,東学,植民学をめぐる近代日本の植民地支配の闇の奥が,いま明らかに.

■編集部からのメッセージ

1995年,著者が勤めていた北海道大学で,「東学党首魁」と書かれた遺骨が段ボールに入れられたまま放置されているのが見つかりました.「東学」とは,19世紀の朝鮮半島で大規模な農民戦争を起こした民衆宗教です.
 「その東学の遺骨を,誰が,なぜ,どのように,北大へと運んだのだろうか」――この謎を追い求めるために著者は,遺骨の軌跡をたどって北海道,朝鮮半島,四国へと旅を重ねます.その結果として浮かび上がってきたのは,日清戦争のもう一つの側面,知られざるジェノサイドの真実でした.
 本書は,忘れられた史実を掘り起こしながら,歴史との向き合い方を提起しているとも言えます.厖大な史料との格闘に秘められた著者の想いが,必ず読者に伝わるはずです.

■ 関連書

● 『シリーズ 日本近現代史1 幕末・維新』【岩波新書】 井上勝生
● 『東アジア近現代通史 第1巻 東アジア世界の近代 19世紀』 和田春樹,後藤乾一,木畑洋一,山室信一,趙景達,中野聡,川島真 編集委員
● 『カラー版  錦絵の中の朝鮮と中国  幕末・明治の日本人のまなざし』 姜徳相 編著
● 『近代朝鮮と日本』【岩波新書】 齋藤慶典
● 『海を渡ったアイヌ――先住民展示と二つの博覧会』 宮武公夫
井上勝生(いのうえ かつお)
1945年岐阜県に生まれる.1967年京都大学文学部卒業.北海道大学名誉教授.専攻は幕末・維新史.主な編著書に『シリーズ日本近現代史1 幕末・維新』(岩波新書),『東学農民戦争と日本』(中塚明・朴孟洙との共著,高文研),『幕末維新政治史の研究』(塙書房),『日本の歴史18 開国と幕末変革』(講談社学術文庫),『幕末維新論集2 開国』(編,吉川弘文館)ほか.

書評情報

海峡 26号(2015年7月)
歴史学研究 第929号(2015年3月)
ビッグコミックスピリッツ 2013年11月18日号
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