岩波現代全書

人権をめぐる十五講

現代の難問に挑む

多文化主義やフェミニズムによる人権の普遍性批判等を踏まえ,人権をめぐる15の難問を徹底解説.

人権をめぐる十五講
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著者 辻村 みよ子
通し番号 17
ジャンル 書籍 > 岩波現代全書 > 政治・経済・現代社会
シリーズ 岩波現代全書
刊行日 2013/11/19
ISBN 9784000291170
Cコード 0332
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 294頁
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
人権は普遍的に保障されるという考えは,今日世界中で確立しているかに見える.しかし現実には,個別の権利や利益が衝突し,「あちらを立てればこちらが立たず」という深刻な対立が生じている.多文化主義やフェミニズムによる人権の普遍性への批判や現代人権論の理論的転開を踏まえ,現代の人権をめぐる15の難問を徹底解説.

■編集部からのメッセージ

人権は本来,いつでも,どこででも,誰にでも保障されるはず.では,人権同士が衝突したときにはどう考えればいいのでしょう.本書では,生命の誕生,信教の自由から,職業選択の自由,原発事故後の日本で平和の裡に生きる権利まで,「あちらを立てればこちらが立たず」という人権の深刻な対立状況を読み解いていきます.そして最後に,憲法「改正」の動向について考えます.改憲論者は,人権を保障する憲法を,どう変えようというのでしょうか.また,主権者たる私たちは,改憲論をどう考えればいいのでしょうか.
 実は当初,改憲問題を扱う予定ではありませんでした.ですが,打ち合わせの中で,いま人権をテーマに本を書くのであれば,触れないわけにはいかないのではないかということになり,参政権の観点から詳細に論じていただきました.
 著者ならではのアクチュアルな人権論を,ぜひご一読ください.
藤田紀子

■ 関連書

● 『寛容と人権――憲法の「現場」からの問いなおし』 中川明
● 『人権を創造する』 リン・ハント/松浦義弘 訳
● 『憲法 第五版』 芦部信喜/高橋和之 補訂
● 『いま平和とは――人権と人道をめぐる九話【岩波新書】』 最上敏樹
● 『人権は国境を越えて【岩波ジュニア新書】』 伊藤和子
辻村みよ子(つじむら みよこ)
1949年東京生まれ.東北大学大学院法学研究科教授を経て,2013年4月より明治大学法科大学院教授.専攻は,憲法学,比較憲法,ジェンダー法学.法学博士.日本学術会議会員,日本公法学会理事,全国憲法研究会前代表,ジェンダー法学会前理事長.
最近の著書に『憲法 第4版』『比較憲法 新版』『憲法から世界を診る――人権・平和・ジェンダー〈講演録〉』『フランス憲法と現代立憲主義の挑戦』『憲法とジェンダー――男女共同参画と多文化共生への展望』『ポジティヴ・アクション――「法による平等」の技法』『ジェンダーと法 第2版』『ジェンダーと人権――歴史と理論から学ぶ』『代理母問題を考える』など.共編著に『ジェンダー社会科学の可能性』全4巻,『フランス憲法入門』『ジェンダー六法』『新解説 世界憲法集』などがある.

書評情報

しんぶん赤旗 2014年2月23日
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