岩波現代全書

コンサートという文化装置

交響曲とオペラのヨーロッパ近代

近代のクラシック・コンサートとそれを取り巻く諸要素をヨーロッパ全域にわたり歴史的に分析する.

コンサートという文化装置
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著者 宮本 直美
通し番号 85
ジャンル 書籍 > 岩波現代全書 > 文学・芸術
シリーズ 岩波現代全書
刊行日 2016/03/17
ISBN 9784000291859
Cコード 0373
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 256頁
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
従来の声楽優位に代わって交響曲を中心とする器楽演奏がクラシック・コンサートのメインとなったのはいつどのような理由によるのか.器楽優位を支える論理の発生やオペラ(歌劇)の変容,演奏者や聴衆(消費者)の変化など,近代の文化装置としてのコンサートとそれを取り巻く諸要素を,ヨーロッパ全域にわたり歴史的に分析する.

■編集部からのメッセージ

今夕のコンサートのメイン・プログラムである交響曲も終楽章となり,会場は最高潮を迎えている.聴衆は各々オーケストラが表現する過去の偉大な作曲家のテーマに思いを馳せ,訪れた静寂の次の瞬間,指揮者に盛大な拍手を贈る.そして,度重なるカーテンコールに応えた後おもむろに,用意されたアンコールの演奏が始まる….
 こうした現在の演奏会の姿が出来上がったのはさほど昔のことではない.従来の声楽優位に代わって交響曲を中心とする器楽演奏がクラシック・コンサートのメインとなったのはいつどのような理由によるのか.器楽優位を支える論理の発生やオペラ(歌劇)の変容,演奏者や聴衆(消費者)の変化など,近代の文化装置としてのコンサートとそれを取り巻く諸要素を,ヨーロッパ全域にわたり歴史的に分析する.

■ 関連書

● 『教養の歴史社会学:ドイツ市民社会と音楽』 宮本直美
● 『ワーグナー(上・下)』 マルティン・ゲック/岩井智子,岩井方男,北川千香子 訳
● 『フルトヴェングラー』【岩波新書】 脇圭平,芦津丈夫
● 『アドルノ――政治的伝記』 ローレンツ・イェーガー/大貫敦子,三島憲一 訳
● 『啓蒙の弁証法――哲学的断想』【岩波文庫】 M.ホルクハイマー,T.W.アドルノ/徳永恂 訳
宮本直美(みやもと なおみ)
1969年生.東京藝術大学大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了.東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了.博士(社会学).東京大学文学部助手を経て,現在立命館大学文学部教授.専門は音楽社会学・文化社会学.『教養の歴史社会学:ドイツ市民社会と音楽』(岩波書店 2006),『宝塚ファンの社会学:スターは劇場の外で作られる』(青弓社 2011)ほか.
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