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宇宙論入門

誕生から未来へ

明らかになった宇宙の歴史と深まる暗黒エネルギーの謎.宇宙と人類のはるかな未来を考察する.

宇宙論入門
著者 佐藤 勝彦
通し番号 新赤版 1161
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 自然科学
刊行日 2008/11/20
ISBN 9784004311614
Cコード 0244
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 222頁
在庫 品切れ
アインシュタイン以来約100年,137億年という宇宙の歴史が明らかになってきた.その研究史は逆転につぐ逆転の連続で,現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある.はたして謎は解けるのか? 日本を代表する研究者が理論と観測の最前線を展望し,宇宙と人類のはるかな未来を考察する.
プロローグ ビッグクランチからの脱出

第1章 宇宙論の始まり
 1 アインシュタインの宇宙
 2 膨張宇宙の発見
 3 ビッグバン理論の確立
 4 宇宙の始まり

第2章 素粒子と宇宙鍵
 1 力の統一理論と宇宙
 2 真空の相転移と力の分岐
 3 インフレーション──初期宇宙の急膨張
 4 ミクロのゆらぎからの誕生──量子宇宙
 5 高次元空間に浮かぶ膜──ブレーン宇宙

第3章 見えてきた宇宙の歴史
 1 宇宙の見えない主役──暗黒物質
 2 宇宙の本当の主役──暗黒エネルギー
 3 現在は第二のインフレーションか
 4 精密に測定された火の玉宇宙
 5 宇宙の謎は解けたのか?

第4章 宇宙の未来
 1 加速膨張を続ける宇宙
 2 暗黒エネルギーの消えた宇宙
 3 ビッグクランチと宇宙の終焉

第5章 マルチバースと生命
 1 宇宙が無数に生まれる
 2 なぜ「この宇宙」なのか?
 3 宇宙における生命

あとがき
参考文献
佐藤勝彦 (さとうかつひこ)
 自然科学研究機構長,東京大学名誉教授
 1945年生まれ,1968年京都大学理学部物理学科卒業
 1979-80年デンマーク,北欧理論物理学研究所客員教授,1982年東京大学理学部助教授,1990年同教授
 宇宙の創生・進化の,素粒子物理学に基づいた研究を先駆的に進め,この分野を開拓した.インフレーション宇宙および宇宙の多重発生理論を提唱
 著書に『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』(PHP 研究所),『相対性理論』(岩波書店),『宇宙「96%の謎」』実業之日本社など

書評情報

北海道新聞(朝刊) 2009年8月9日
東京新聞(朝刊) 2009年4月21日
朝日新聞(朝刊) 2009年2月8日
マンスリーみつびし 2009年2月号
週刊東洋経済 2008年12月20日号
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