電子書籍対応

〈私〉時代のデモクラシー

一人ひとりの〈私〉が,自分らしさを模索する現代.〈私たち〉のデモクラシーを発展させることは可能か.

〈私〉時代のデモクラシー
著者 宇野 重規
通し番号 新赤版 1240
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2010/04/20
ISBN 9784004312406
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 222頁
在庫 重版中
一人ひとりが〈私〉意識を強く持ち,他人とは違う自分らしさを追い求める現代.分断された〈私〉と〈私〉を結びつけ,〈私たち〉の問題を解決するデモクラシーを発展させることは可能なのか.人々の平等意識の変容と新しい個人主義の出現を踏まえた上で,〈私〉と政治の関係をとらえなおし,これからのデモクラシーを構想する.
はじめに

第一章 平等意識の変容
 1 グローバルな平等化の波
 2 可視化した不平等
 3 「いま・この瞬間」の平等

第二章 新しい個人主義
 1 否定的な個人主義
 2 「自分自身である」権利
 3 自己コントロール社会の陥穽

第三章 浮遊する〈私〉と政治
 1 不満の私事化
 2 〈私〉のナショナリズム
 3 政治の時代の政治の貧困

第四章 〈私〉時代のデモクラシー
 1 社会的希望の回復
 2 平等社会のモラル
 3 〈私〉からデモクラシーへ

むすび

参考文献

あとがき
宇野重規(うのしげき)
1967年生まれ
1996年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了,博士(法学)
現在―東京大学社会科学研究所教授
専攻―政治思想史,政治哲学
著書―『デモクラシーを生きる――トクヴィルにおける政治の再発見』(創文社)
   『政治哲学へ――現代フランスとの対話』(東京大学出版会,渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン特別賞)
   『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社学術文庫,サントリー学芸賞)
   『政治哲学的考察――リベラルとソーシャルの間』(岩波書店)
   『保守主義とは何か――反フランス革命から現代日本まで』(中公新書)
   『民主主義とは何か』(講談社現代新書)ほか

書評情報

月刊社会教育 2011年9月号
朝日新聞(朝刊) 2010年12月19日
週刊読書人 2010年7月23日号
読売新聞(朝刊) 2010年7月4日
北海道新聞(朝刊) 2010年7月4日
毎日新聞(夕刊) 2010年7月1日
日本経済新聞(朝刊) 2010年6月6日
東京新聞(朝刊) 2010年6月6日
毎日新聞(朝刊) 2010年5月27日
読売新聞(朝刊) 2010年5月16日
信濃毎日新聞(朝刊) 2010年5月16日
ページトップへ戻る