電子書籍対応

子どもの声を社会へ

子どもオンブズの挑戦

「社会は幼い人に失礼」と訴える著者が,希有な個別救済の制度を通して獲得してきた問題解決の極意とは

子どもの声を社会へ
著者 桜井 智恵子
通し番号 新赤版 1353
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2012/02/21
ISBN 9784004313533
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 218頁
在庫 在庫あり
兵庫県川西市の「子どもの人権オンブズパーソン」は,子どもたちの小さな声に耳を傾け,関係者・機関の間をつなぎ,問題の解決を図って,時には制度改善にまでつなげていく.この希有な公的制度の中から,子どもたちの息詰まる状況をつぶさに目にしてきた著者が,その問題解決のための「職人的技」と背景にある思想を紹介する.
はじめに

第一章 子どもの人権オンブズパーソンという制度
 1 希有な制度の誕生
 2 制度の仕組み

第二章 関係に働きかける    ──関係再生職人チームの仕事──
 1 どのように関係に働きかけるのか
 2 どのように経過するか
 3 個別救済の「技」
 4 個別救済の流れ

第三章 社会に働きかける    ──個別救済を社会につなぐ──
 1 「声」が社会の質を高める
 2 問題を生み出す構造と制度の限界
 3 各国の子どもオンブズが集まった

第四章 問題のつくられ方    ──減速へのススメ──
 1 個人の問題は構造の問題
 2 子どもが子どもでいられない

終章 能力を分かちもつ
 1 教育の陥穽──「教育過剰」の構造
 2 能力の共有という可能性
 3 むすびにかえて

あとがき
主要参考文献
桜井智恵子 (さくらいちえこ)
 大阪女学院短大,University of the Philippines,大阪女子大学を経て,1997年大阪市立大学大学院博士課程単位取得退学.博士(学術).
 現在─大阪大谷大学教授
    川西市子どもの人権オンブズパーソン代表
   『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』編集代表
 専攻─教育学,思想史
 著作─『市民社会の家庭教育』(信山社出版)
    『学校という交差点』(共著,インパクト出版会)
    『子ども・権利・これから』(共著,明石書店)
    『転換期の教育政策』(共著,八月書館)
    「民主党教育政策の思想課題」(『福祉労働』126号)
    「ちょいユル子育てクロニクル」(『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』71-85号)など.

書評情報

週刊教育資料 2012年7月16日号
信濃毎日新聞(朝刊) 2012年4月29日
朝日新聞(朝刊) 2012年4月26日
東京新聞(朝刊) 2012年4月22日
岐阜新聞(朝刊) 2012年4月15日
宮崎日日新聞 2012年4月8日
神戸新聞(朝刊) 2012年4月8日
中国新聞(朝刊) 2012年4月8日
山陰中央新報 2012年4月1日
河北新報(朝刊) 2012年4月1日
新潟日報(朝刊) 2012年4月1日
熊本日日新聞(朝刊) 2012年4月1日
愛媛新聞 2012年4月1日
東奥日報(朝刊)

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る