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教育委員会

何が問題か

いったいどんな組織なのか.担い手,仕組み,歴史,問題点の全容を解き明かし,抜本的な解決策を示す.

教育委員会
著者 新藤 宗幸
通し番号 新赤版 1455
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 教育
刊行日 2013/11/20
ISBN 9784004314554
Cコード 0237
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 236頁
在庫 品切れ
いじめや体罰事件,教科書採択,日の丸・君が代問題…….学校運営をめぐり,頻繁に登場する「教育委員会」とは,いったいどんな組織なのか.学校や保護者とどのような関係にあるのか.そして自治体の首長から教育委員会廃止論が出てくるのはなぜか.見えにくい組織の仕組み,歴史,問題点の全容を解き明かし,抜本的な解決策を具体的に示す.
第1章 いま、なぜ、教育委員会が問われるのか
 1 いじめ問題と教育委員会
 2 教育現場との乖離
 3 「教育委員会廃止論」の台頭
 4 「首長vs教育委員会」なのか

第2章 教育委員会とは、どんな組織か
 1 教育委員会の役割とは
 2 教育委員はどのように任命されるか
 3 エリート教員が支配する教育委員会事務局
 4 学校と教育委員会のあいだ──教員評価システムから教科書採択まで

第3章 教育委員会制度は、なぜ誕生したか
 1 戦後改革と教育の民主化
 2 文部省「生き残り」の謎
 3 「教育統制」のスタート
 4 廃止された教育委員会法──地方教育行政法案の争点

第4章 タテの行政系列のなかの教育委員会
 1 確立されるタテの行政システム
 2 タテの行政系列をささえる人びと
 3 教育行政をささえる論理は、妥当だろうか
 4 荒廃しゆく教育──文科省と首長の二重支配

第5章 教育を市民の手に取り戻すのは可能か──地方分権と民衆統制への道
 1 市民の手による教育の基礎条件
 2 教育における「政治的中立性」とはなにか
 3 タテの行政系列を廃止する
 4 教育委員会に代わるシステムへ

あとがき
主な参考文献
新藤宗幸 (しんどうむねゆき)
 1946年神奈川県生まれ
 中央大学大学院法学研究科修士課程修了後,東京市政調査会研究員,専修大学法学部助教授,立教大学法学部教授,千葉大学法経学部教授をへて,
 現在─後藤・安田記念東京都市研究所研究担当常務理事,千葉大学名誉教授
 専攻─行政学
 著書─『行政指導』『技術官僚』『司法官僚』(以上,岩波新書)
    『新版 行政ってなんだろう』(岩波ジュニア新書)
    『財政投融資』(東京大学出版会)
    『政治主導』(筑摩書房)
    『司法よ! おまえにも罪がある』(講談社)
    『日曜日の自治体学』(東京堂出版)ほか多数

書評情報

日本教育新聞 2014年7月14日号
望星 2014年7月号
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