移植医療

脳死論議の陰で,包括的法整備や当事者保護が十分でなかった移植医療.よりよい医療のための課題とは.

移植医療
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著者 橳島 次郎 , 出河 雅彦
通し番号 新赤版 1488
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 福祉・医療
刊行日 2014/06/20
ISBN 9784004314882
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 190頁
定価 本体780円+税
在庫 在庫あり
脳死問題が盛んに議論される陰で,本来あるべき包括的法整備や当事者保護が行き届かない面のあった日本の移植医療.現実にどんな問題があるのか,海外ではどうか.よりよい医療を実現するために,今考えるべきことは何か.臓器移植の限界と再生医療の展望を論じる,研究者とジャーナリストの共著.

   
■編集部からのメッセージ
 脳死論議の陰に隠された問題を追う
 日本では移植医療について、これまで脳死問題が盛んに議論される陰で、本来あるべき包括的法整備や当事者保護が行き届かない面がありました。現実に、どんな問題があるのか、そして、海外ではそれらの問題に対し、どうしているのか、あるいはどういう制度になっているのか。よりよい医療を実現するために、今考えるべきことは何なのか。臓器移植の限界と再生医療の展望を論じる、研究者とジャーナリストの共著です。ぜひ、ご一読ください。
序章 臓器移植の限界――脳死論議の陰に隠された問題を追う

第1章 臓器提供者はどうして脳死になったか――死因究明と情報公開
 1 家族承諾第一例と幼児提供第一例
 2 死因は明らかにされているか――集計データの分析から

第2章 安楽死ドナーは受け入れられるか――心停止後臓器提供の新展開

第3章 生体移植への依存――日本の臓器移植の最大の歪み
 1 腎臓売買事件と外国人移植病院構想
 2 提供者の保護は十分か――移植法の第一の欠落

第4章 人体組織の移植――知られざる実態と課題
 1 皮膚バンクや骨バンクなどの活動の実際
 2 心臓弁なら売ってもよいか――移植法の第二の欠落

第5章 実験か医療か――病気腎移植にみる先端医療管理の問題点
 1 病気腎移植問題の経緯
 2 新しい試みを医療にするためには――臨床研究の管理・日本のさらなる欠落

終章 限界をどう超えるか――再生医療の現状と課題

あとがき
橳島次郎(ぬでしま・じろう)
1960年生まれ。三菱化学生命科学研究所室長などを経て、現在は東京財団研究員(非常勤)。専門は生命科学・医学を中心にした科学政策論。著書に『先端医療のルール―人体利用はどこまで許されるのか』(講談社現代新書)、『精神を切る手術―脳に分け入る科学の歴史』(岩波書店)など。

出河雅彦(いでがわ・まさひこ)
1960年生まれ。92年朝日新聞社入社。2002年から編集委員、13年より青森総局長。医療・介護制度、医療事故、薬害エイズ問題、臨床試験などを取材。著書に『ルポ 医療事故』(朝日新書、科学ジャーナリスト賞2009受賞)、『混合診療 「市場原理」が医療を破壊する』(医薬経済社)。

書評情報

法と経済のジャーナル Asahi Judiciary 2014年9月23日掲載
電気新聞 2014年8月22日
東京新聞(朝刊) 2014年8月17日
週刊朝日 2014年7月18日号
毎日新聞(朝刊) 2014年7月10日
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