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昭和史のかたち

日本はなぜ泥沼の戦争へと突き進んだのか? 局面ごとの図形モデルを用い,昭和という時代を大胆に解説.

昭和史のかたち
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著者 保阪 正康
通し番号 新赤版 1565
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 2015/10/20
ISBN 9784004315650
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 240頁
在庫 在庫あり

「昭和」とは,いかなる時代だったのか? なぜ,どのように,泥沼の戦争へと突き進んだのか? 天皇,政治家・軍人,知識人,庶民らは,どう戦前・戦後を生き,時代を形づくったのか? 遠くなりゆく「昭和」を,局面ごとの図形モデルを用い,大胆に解説.豊富な資料・実例を織り込み,現代に適用可能な歴史の教訓を考える.

 はじめに
第1章 昭和史と三角錐 ―底面を成すアメリカと昭和天皇
第2章 昭和史と正方形 ―日本型ファシズムの原型
第3章 昭和史と直線 ―軍事主導体制と高度経済成長
第4章 昭和史と三角形の重心 ―天皇と統治権・統帥権
第5章 昭和史と三段跳び ―テロリズムと暴力
第6章 昭和史と「球」、その内部 ―制御なき軍事独裁国家
第7章 昭和史と二つのS字曲線 ―オモテの言論、ウラの言論
第8章 昭和史と座標軸 ―軍人・兵士たちの戦史
第9章 昭和史と自然数 ―他国との友好関係
第10章 昭和史と平面座標 ―昭和天皇の戦争責任
 おわりに
 父親は高校の数学教師だった。戦時下には大学で研究者の道を歩んでいた。関東大震災時に片耳が聴こえなくなったため、研究者として配属将校に愚弄されることがあり、結局旧制中学の数学教師に転じた。それが口惜しかったのか、私を数学者にと幼年期から数学を教えた。
 しかし私は読書が好きな少年で、中学卒業時に父親に自分の進む道を決められるのはたまらないと、徹底して反抗に転じた。高校時代にはまったく勉強しなかった。父への苛立ちからである。
 父親の亡きあと、その備忘録を見つけたが、その中で私に詫びる一文があった。
 数学についての具体的な知識はないのだが、数学的発想には魅かれる。昭和史に関心をもって調べているうちに、これを図式化するとこうなるのではと考える。あるいはフェルマーの定理にまつわる歴史的エピソードなどにも関心をもっている。
 本書はそのような発想をもとに、昭和のファシズムから軍事主導体制まで、いくつかの事象、事件を図式化して解説してみた書である。昭和史を可視化するという試みを読者に示したいと思う。

書評情報

東京新聞(夕刊) 2018年9月28日
週刊新潮 2015年12月3日号
東京新聞(夕刊) 2015年11月25日

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