電子書籍対応

検証 安倍イズム

胎動する新国家主義

「美しく誇りある国」が国民を指導し守っていく――.経済政策から安保法制まで「首相の言葉」から探る安倍流国家介入型政治の本質.

検証 安倍イズム
著者 柿﨑 明二
通し番号 新赤版 1566
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2015/10/20
ISBN 9784004315667
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 238頁
在庫 在庫あり
「美しく誇りある」父のような国家が国民一人ひとりを子のように指導し,守っていく――.異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育,憲法改正,安保法制まで,安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である.その思考と意志を,国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る.
はじめに われわれの社会が内包する「安倍的」なもの

序章 国家性善説から国家先導主義へ

第一章 始まっている国家先導
 1 賃金引き上げ 「瑞穂の国の資本主義」へ
 2 「女性の活躍」 経済的視点からの成長戦略
 3 人口政策 一億人超を目指す?
 4 異次元緩和 「関わっていく政治」の序章
 5 旅券返納事件と拉致被害者滞在延長 主体化する国家

第二章 何を「取り戻す」のか
 1 二つのメッセージ 「美しい日本」観の発露
 2 集団的自衛権 首相による解釈改憲こそ「王道」
 3 歴史認識 東京裁判は「勝者の断罪」
 4 教育改革と憲法改正 失われた「損得を超える価値」

第三章 「国家」とは何か──祖父・岸信介と政治改革という二つの源流
 1 国家と個人は「父と子」
 2 岸イズム
 3 「強い国家」を支えるもの 政治改革と内外の変化
 4 安倍は保守主義者か

終章 国家先導主義の行方
 1 積極的平和主義と対米従属
 2 「国民のため」から「国家のため」へ 反転の危険性

おわりに 新しい国家主義
柿﨑明二 (かきざきめいじ)
 共同通信論説委員兼編集委員.1961年秋田県生まれ.早稲田大学第一文学部卒業.毎日新聞社を経て,共同通信に入社.政治部で首相官邸,外務省,旧厚生省,民主党,自民党,社民党などを担当.政治部次長を経て2011年から編集委員,13年から論説委員.
 著書に『空白の宰相 「チーム安倍」が追った理想と現実』(共著,講談社)『「次の首相」はこうして決まる』(講談社現代新書).

書評情報

週刊読書人 2015年10月30日号

この商品に関するお知らせ

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る