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2020.08.28
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検証 安倍イズム
胎動する新国家主義
「美しく誇りある国」が国民を指導し守っていく――.経済政策から安保法制まで「首相の言葉」から探る安倍流国家介入型政治の本質.
「美しく誇りある」父のような国家が国民一人ひとりを子のように指導し,守っていく――.異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育,憲法改正,安保法制まで,安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である.その思考と意志を,国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る.
はじめに われわれの社会が内包する「安倍的」なもの
序章 国家性善説から国家先導主義へ
第一章 始まっている国家先導
1 賃金引き上げ 「瑞穂の国の資本主義」へ
2 「女性の活躍」 経済的視点からの成長戦略
3 人口政策 一億人超を目指す?
4 異次元緩和 「関わっていく政治」の序章
5 旅券返納事件と拉致被害者滞在延長 主体化する国家
第二章 何を「取り戻す」のか
1 二つのメッセージ 「美しい日本」観の発露
2 集団的自衛権 首相による解釈改憲こそ「王道」
3 歴史認識 東京裁判は「勝者の断罪」
4 教育改革と憲法改正 失われた「損得を超える価値」
第三章 「国家」とは何か──祖父・岸信介と政治改革という二つの源流
1 国家と個人は「父と子」
2 岸イズム
3 「強い国家」を支えるもの 政治改革と内外の変化
4 安倍は保守主義者か
終章 国家先導主義の行方
1 積極的平和主義と対米従属
2 「国民のため」から「国家のため」へ 反転の危険性
おわりに 新しい国家主義
序章 国家性善説から国家先導主義へ
第一章 始まっている国家先導
1 賃金引き上げ 「瑞穂の国の資本主義」へ
2 「女性の活躍」 経済的視点からの成長戦略
3 人口政策 一億人超を目指す?
4 異次元緩和 「関わっていく政治」の序章
5 旅券返納事件と拉致被害者滞在延長 主体化する国家
第二章 何を「取り戻す」のか
1 二つのメッセージ 「美しい日本」観の発露
2 集団的自衛権 首相による解釈改憲こそ「王道」
3 歴史認識 東京裁判は「勝者の断罪」
4 教育改革と憲法改正 失われた「損得を超える価値」
第三章 「国家」とは何か──祖父・岸信介と政治改革という二つの源流
1 国家と個人は「父と子」
2 岸イズム
3 「強い国家」を支えるもの 政治改革と内外の変化
4 安倍は保守主義者か
終章 国家先導主義の行方
1 積極的平和主義と対米従属
2 「国民のため」から「国家のため」へ 反転の危険性
おわりに 新しい国家主義
柿﨑明二 (かきざきめいじ)
共同通信論説委員兼編集委員.1961年秋田県生まれ.早稲田大学第一文学部卒業.毎日新聞社を経て,共同通信に入社.政治部で首相官邸,外務省,旧厚生省,民主党,自民党,社民党などを担当.政治部次長を経て2011年から編集委員,13年から論説委員.
著書に『空白の宰相 「チーム安倍」が追った理想と現実』(共著,講談社)『「次の首相」はこうして決まる』(講談社現代新書).
共同通信論説委員兼編集委員.1961年秋田県生まれ.早稲田大学第一文学部卒業.毎日新聞社を経て,共同通信に入社.政治部で首相官邸,外務省,旧厚生省,民主党,自民党,社民党などを担当.政治部次長を経て2011年から編集委員,13年から論説委員.
著書に『空白の宰相 「チーム安倍」が追った理想と現実』(共著,講談社)『「次の首相」はこうして決まる』(講談社現代新書).
書評情報
週刊読書人 2015年10月30日号