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憲法の無意識

憲法の無意識が政治の危機に現れる.改憲に抗する,国際社会への九条贈与論がいま明らかに.

憲法の無意識
著者 柄谷 行人
通し番号 新赤版 1600
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 法律
刊行日 2016/04/20
ISBN 9784004316008
Cコード 0230
体裁 新書 ・ 並製 ・ 206頁
在庫 在庫僅少
なぜ戦後70年を経てもなお改憲は実現しないのか.なぜ九条は実行されていないのに残されているのか.改憲,護憲の議論が見逃しているものは何か.糸口は「無意識」である.日本人の歴史的・集団的無意識に分け入り,「戦争の末の」平和ではない,世界平和への道筋を示す.デモで社会を変え,国際社会に九条を贈与しよう.「憲法の無意識」が政治の危機に立ち現れる.
Ⅰ 憲法の意識から無意識へ
 1 憲法と無意識
 2 第一次大戦とフロイト
 3 天皇制と戦争放棄
 4 無意識と世論調査

Ⅱ 憲法の先行形態
 1 憲法一条と九条
 2 建築の先行形態
 3 元老支配から天皇機関説へ
 4 戦後憲法の先行形態
 5 「戦後」としての徳川体制

Ⅲ カントの平和論
 1 中江兆民と北村透谷
 2 ヘーゲルによるカント平和論の批判
 3 『普遍史』と『永遠平和』
 4 カントとマルクス
 5 カントとフロイト
 6 贈与の力

Ⅳ 新自由主義と戦争
 1 反復するカントの平和論
 2 交換様式から見た帝国主義
 3 資本蓄積の三形式
 4 ヘゲモニー国家の経済政策
 5 ヘゲモニー国家の交替
 6 自由主義と新自由主義
 7 歴史と反復
 8 将来の展望

あとがき
柄谷行人 (からたにこうじん)
 1941年生まれ.思想家.
 『定本 柄谷行人文学論集』『定本 柄谷行人集』『哲学の起源』(岩波書店)『トランスクリティーク』『定本 日本近代文学の起源』『世界史の構造』(岩波現代文庫)『世界共和国へ』(岩波新書)『遊動論』(文春新書)『帝国の構造』(青土社)『倫理21』(平凡社ライブラリー)ほか著書多数.

書評情報

法学セミナー 2016年8月号
東京新聞(朝刊) 2016年7月24日
図書新聞 2016年7月23日号
週刊朝日 2016年7月1日号
東京新聞(夕刊) 2016年6月28日
公明新聞 2016年6月20日
東京新聞(朝刊) 2016年6月5日

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