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枕草子

枕草子
著者 清 少納言 , 池田 亀鑑 校訂
通し番号 黄16-1
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 黄(日本文学)
日本十進分類 > 文学
刊行日 1962/10/16
ISBN 9784003001615
Cコード 0195
体裁 文庫 ・ 392頁
在庫 在庫あり
冷静で細やかな観察,才気煥発な筆致によって,わが国随筆文学を代表する一書として,本書はあまりにも有名である.一段一段の文章から,平安時代の生活と感覚の具体相を,万華鏡を見るようにうかがい知ることができ,また筆者と中宮定子との美しい魂の触れあいが,この草子の文学的香気をいっそう高めている.
凡例

清少納言枕草子

一 春はあけぼの

二 頃は

三 正月一日は

四 三月三日は

五 四月、祭の頃

六 おなじことなれどもきき耳ことなるもの

七 思はん子を

八 大進生昌が家に

九 うへにさぶらふ御猫は

一〇 正月一日、三月三日は

一一 よろこび奏するこそ

一二 今内裏のひむがしをば

一三 山は

一四 市は

一五 峰は

一六 原は

一七 淵は

一八 海は

一九 みささぎは

二〇 わたりは

二一 たちは

二二 家は

二三 清涼殿の丑寅のすみの

二四 おひさきなく

二五 すさまじきもの

二六 たゆまるるもの

二七 人にあなづらるるもの

二八 にくきもの

二九 こころときめきするもの

三〇 すぎにしかた恋しきもの

三一 こころゆくもの

三二 檳榔毛は

三三 説経の講師は

三四 菩提といふ寺に

三五 小白河といふ所は

三六 七月ばかりいみじうあつければ

三七 木の花は

三八 池は

三九 節は五月にしく月はなし

四〇 花の木ならぬは

四一 鳥は

四二 あてなるもの

四三 虫は

四四 七月ばかりに

四五 にげなきもの

四六 細殿に人あまたゐて

四七 主殿司こそ

四八 をのこは

四九 職の御曹司の西面の

五〇 馬は

五一 牛は

五二 猫は

五三 雑色・随身は

五四 小舎人童

五五 牛飼は

五六 殿上の名対面こそ

五七 若くよろしき男の

五八 若き人、ちごどもなどは

五九 ちごは、あやしき弓

六〇 よき家の中門あけて

六一 滝は

六二 河は

六三 あかつきに帰らん人は

六四 橋は

六五 里は

六六 草は

六七 草の花は

六八 集は

六九 歌の題は

七〇 おぼつかなきもの

七一 たとしへなきもの

七二 夜烏どものゐて

七三 しのびたる所にありては

七四 懸想人にて来たるは

七五 ありがたきもの

七六 内裏の局、細殿いみじうをかし

七七 まいて、臨時の祭の調楽などは

七八 職の御曹司におはします頃、木立などの

七九 あぢきなきもの

八〇 心地よげなるもの

八一 御仏名のまたの日

八二 頭の中将の、すずろなるそら言を

八三 かへる年の二月廿日よ日

八四 里にまかでたるに

八五 物のあはれ知らせ顔なるもの

八六 さて、その左衛門の陣などに

八七 職の御曹司におはします頃、西の廂にて

八八 めでたきもの

八九 なまめかしきもの

九〇 宮の五節いださせ給ふに

九一 細太刀に平緒つけて

九二 内裏は、五節の頃こそ

九三 無名といふ琵琶の御琴を

九四 上の御局の御簾の前にて

九五 ねたきもの

九六 かたはらいたきもの

九七 あさましきもの

九八 くちをしきもの

九九 五月の御精進のほど

一〇〇 職におはします頃、八月十よ日の

一〇一 御かたがた、君たち

一〇二 中納言まゐり給ひて

一〇三 雨のうちはへ降るころ

一〇四 淑景舎、東宮にまゐり給ふほどのことなど

一〇五 殿上より、梅のみな散りたる枝を

一〇六 二月つごもり頃に

一〇七 ゆくすゑはるかなるもの

一〇八 方弘は、いみじう人に

一〇九 見ぐるしきもの

一一〇 いひにくきもの

一一一 関は

一一二 森は

一一三 原は

一一四 卯月のつごもりがたに

一一五 つねよりことにきこゆるもの

一一六 絵にかきおとりするもの

一一七 かきまさりするもの

一一八 冬は、いみじうさむき

一一九 あはれなるもの

一二〇 正月に寺にこもりたるは

一二一 いみじう心づきなきもの

一二二 わびしげに見ゆるもの

一二三 暑げなるもの

一二四 はづかしきもの

一二五 むとくなるもの

一二六 修法は

一二七 はしたなきもの

一二八 八幡の行幸のかへらせ給ふに

一二九 関白殿、黒戸より出でさせ給ふ

一三〇 九月ばかり、夜一夜

一三一 七日の日の若菜を

一三二 二月、官の司に

一三三 頭の弁の御もとより

一三四 などて、官得はじめたる

一三五 故殿の御ために

一三六 頭の弁の、職にまゐり給ひて

一三七 五月ばかり、月もなういとくらきに

一三八 円融院の御はての年

一三九 つれづれなるもの

一四〇 つれづれなぐさむもの

一四一 とり所なきもの

一四二 なほめでたきこと

一四三 殿などのおはしまさで後

一四四 正月十よ日のほど

一四五 きよげなる男の

一四六 碁を、やむごとなき人のうつとて

一四七 おそろしげなるもの

一四八 きよしと見ゆるもの

一四九 いやしげなるもの

一五〇 胸つぶるるもの

一五一 うつくしきもの

一五二 人ばへするもの

一五三 名おそろしきもの

一五四 見るにことなることなきものの文字に書きてことごとしきもの

一五五 むつかしげなるもの

一五六 えせものの所得るをり

一五七 くるしげなるもの

一五八 うらやましげなるもの

一五九 とくゆかしきもの

一六〇 心もとなきもの

一六一 故殿の御服のころ

一六二 弘徽殿とは

一六三 むかしおぼえて不用なるもの

一六四 たのもしげなきもの

一六五 読経は

一六六 近うて遠きもの

一六七 遠くて近きもの

一六八 井は

一六九 野は

一七〇 上達部は

一七一 君達は

一七二 受領は

一七三 権の守は

一七四 大夫は

一七五 法師は

一七六 女は

一七七 六位の蔵人などは

一七八 女のひとりすむ所は

一七九 宮仕人の里なども

一八〇 ある所になにの君とかや

一八一 雪のいと高うはあらで

一八二 村上の前帝の御時に

一八三 御形の宣旨の

一八四 宮にはじめてまゐりたるころ

一八五 したり顔なるもの

一八六 位こそ猶めでたき物はあれ

一八七 かしこきものは

一八八 病は

一八九 十八九ばかりの人の

一九〇 八月ばかりに、白き単

一九一 すきずきしくて

一九二 いみじう暑き昼中に

一九三 南ならずは東の

一九四 大路近なる所にて聞けば

一九五 ふと心おとりとかするものは

一九六 宮仕人のもとに

一九七 風は

一九八 八九月ばかりに雨にまじりて

一九九 九月つごもり、十月のころ

二〇〇 野分のまたの日こそ

二〇一 心にくきもの

二〇二 五月の長雨のころ

二〇三 ことにきらきらしからぬ男の

二〇四 島は

二〇五 浜は

二〇六 浦は

二〇七 森は

二〇八 寺は

二〇九 経は

二一〇 仏は

二一一 書は

二一二 物語は

二一三 陀羅尼はあかつき

二一四 あそびは夜

二一五 あそびわざは

二一六 舞は

二一七 弾くものは

二一八 笛は

二一九 見ものは

二二〇 賀茂の臨時の祭

二二一 行幸にならぶものは

二二二 祭のかへさ

二二三 五月ばかりなどに山里にありく

二二四 いみじう暑きころ

二二五 五月四日の夕つかた

二二六 賀茂へまゐる道に

二二七 八月つごもり

二二八 九月廿日あまりのほど

二二九 清水などにまゐりて

二三〇 五月の菖蒲の

二三一 よくたきしめたる薫物の

二三二 月のいとあかきに

二三三 おほきにてよきもの

二三四 短くてありぬべきもの

二三五 人の家につきづきしきもの

二三六 ものへ行く路に

二三七 よろづのことよりも

二三八 細殿にびんなき人なん

二三九 三条の宮におはしますころ

二四〇 御乳母の大輔の命婦

二四一 清水にこもりたりしに

二四二 駅は

二四三 社は

二四四 蟻通の明神

二四五 一条の院をば今内裏とぞいふ

二四六 身をかへて、天人などは

二四七 雪高う降りて

二四八 細殿の遣戸を

二四九 岡は

二五〇 降るものは

二五一 雪は、檜皮葺

二五二 日は

二五三 月は

二五四 星は

二五五 雲は

二五六 さわがしきもの

二五七 ないがしろなるもの

二五八 ことばなめげなるもの

二五九 さかしきもの

二六〇 ただ過ぎに過ぐるもの

二六一 ことに人に知られぬもの

二六二 文ことばなめき人こそ

二六三 いみじうきたなきもの

二六四 せめておそろしきもの

二六五 たのもしきもの

二六六 いみじうしたてて婿とりたるに

二六七 世の中になほいと心憂きものは

二六八 男こそ、なほいとありがたく

二六九 よろづのことよりも情あるこそ

二七〇 人のうへいふを腹立つ人こそ

二七一 人の顔に、とり分きて

二七二 古代の人の指貫着たるこそ

二七三 十月十よ日の月の

二七四 成信の中将こそ、人の声は

二七五 大蔵卿ばかり耳とき人はなし

二七六 うれしきもの

二七七 御前にて人々とも

二七八 関白殿、二月廿一日に

二七九 たふときこと

二八〇 歌は

二八一 指貫は

二八二 狩衣は

二八三 単は

二八四 下襲は

二八五 扇の骨は

二八六 檜扇は

二八七 神は

二八八 崎は

二八九 屋は

二九〇 時奏する、いみじうをかし

二九一 日のうらうらとある昼つかた

二九二 成信の中将は、入道兵部卿の宮の

二九三 つねに文おこする人の

二九四 今朝はさしも見えざりつる空の

二九五 きらきらしきもの

二九六 神のいたう鳴るをりに

二九七 坤元録の御屛風こそ

二九八 節分違などして

二九九 雪のいと高う降りたるを

三〇〇 陰陽師のもとなる小わらはべこそ

三〇一 三月ばかり、物忌しにとて

三〇二 十二月廿四日、宮の御仏名の

三〇三 宮仕する人々の出で集りて

三〇四 見ならひするもの

三〇五 うちとくまじきもの

三〇六 日のいとうららかなるに

三〇七 右衛門の尉なりける者の

三〇八 小原の殿の御母上とこそは

三〇九 また、業平の中将のもとに

三一〇 をかしと思ふ歌を

三一一 よろしき男を下衆女などのほめて

三一二 左右の衛門の尉を

三一三 大納言殿まゐり給ひて

三一四 僧都の御乳母のままなど

三一五 男は、女親亡くなりて

三一六 ある女房の、遠江の子なる人を

三一七 びんなき所にて

三一八 「まことにや、やがては下る」と

一本一 夜まさりするもの

  二 火かげにおとるもの

  三 聞きにくきもの

  四 文字に書きてあるやうあらめど心得ぬもの

  五 下の心かまへてわろくてきよげに見ゆるもの

  六 女の表着は

  七 唐衣は

  八 裳は

  九 汗衫は

 一〇 織物は

 一一 綾の紋は

 一二 薄様色紙は

 一三 硯の箱は

 一四 筆は

 一五 墨は

 一六 貝は

 一七 櫛の箱は

 一八 鏡は

 一九 蒔絵は

 二〇 火桶は

 二一 畳は

 二二 檳榔毛は

 二三 松の木立高き所の

 二四 きよげなるわらはべの

 二五 宮仕所は

 二六 荒れたる家の蓬ふかく

 二七 池ある所の五月長雨のころこそ

 二八 長谷にまうでて局にゐたりしに

 二九 女房のまゐりまかでには

三一九 この草子、目に見え心に思ふ事を

校異

解説

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2012年1月29日
読売新聞(朝刊) 2011年8月7日
朝日新聞(朝刊) 2007年5月6日

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